文春文庫<br> 上役のいない月曜日

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文春文庫
上役のいない月曜日

  • 著者名:赤川次郎
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 文藝春秋(2012/05発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167262297
  • NDC分類:913.6

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内容説明

「月曜の朝」は「最低の気分」と同じ意味。あーあ、今日からまた仕事だよ。ところが、ある月曜日、出社してみると、うるさい上司たちはなんと全員が会社を休んでいた。最高の月曜日だ! 十年に一度の珍事に喜んだのも束の間、クレーマーに不倫に事故! 次から次へと難題が起こり……。表題作のほか、「花束のない送別会」「禁酒の日」「徒歩十五分」「見えない手の殺人」と、平凡なサラリーマンが思わぬ事件に巻き込まれる五つの短篇を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

83
「上役のいない月曜日 」「花束のない送別会」「禁酒の日」「徒歩十五分」「見えない手の殺人」の5作品。 恐怖小説短編集といってもいいかもしれない。 終わりよければすべてよし(ハッピイエンド)でないところが少し悲しい。 赤川次郎の月給生活が推測できるという点では、超短編集(ショートショート)の「勝手にしゃべる女 」の第二部の、著者の経験のはしがきを参考にするとよい。営利企業努めではないので、月給生活といっても、ちょっと傾向が違うかもしれない。2011/04/18

あやっぴ

28
40年も前の作品なので、随所に古臭さは感じる。短編ですが、どれも会社のためにモーレツに働くサラリーマンが、最後は貧乏くじを引いちゃう、みたいな悲哀に満ちた話が多かった。中でも最終話の『見えない手の殺人』はやりきれないなぁー。著者の作品らしいブラックさ満載で、今読んでも面白かったです。2023/06/24

coco夏ko10角

27
5つのお話収録の短編集。全作品の初出が1979年。『禁酒の日』が一番面白かった。次期営業部長にふさわしいのはどちらか?妻の相手はどちらか?ワクワクして読んでいったけど最後そうなるのかー、と。2017/08/19

白雪ちょこ

20
サラリーマン達が主役となっている、短編集全5話。 どれも昔に描かれているため、時代を感じるような表現が多く、今がどれだけ便利になっているのかというのも伝わってきた。 唐突な終わり方がほとんどで、いろんな登場人物たちが悲しい終わり方をしているものも印象的。 表紙にもなっている「上役のいない月曜日」は、何とも時代的で理不尽さなども描かれており、展開的にもコメディ要素が多いような気がした。 最後の「見えない手の殺人」は、作者特有のブラックさが滲み出ており、なんとも胸が痛いオチ。働くことは大変だ。2023/02/02

コウ

6
旅のお供本として読んでいた一冊。短編集で、赤川次郎の作品ときたら読みやすいことこの上ない!しかもこの本はずっと読みたいと思っていた一冊で、あっという間に読了でした。日常のサラリーマン達が巻き込まれたちょっとしたミステリが五作。大概が呆気に取られる結末を迎えますが、面白くて満足です。2017/01/04

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