内容説明
とりあえず仕事も収入もある。女友だちもライフパートナーもいる。ただいま40代半ば。うさぎ女王様に足りないもの、それは性的魅力だった! 男ぎらい→ホストクラブ通い→モテたい!と公言→15歳年下のホストにハマる→プチ整形→本格整形で美人に。フェロモンやレイプ妄想やオナニーや老け専についての考察。「ダメ男好き」は自傷嗜癖? 六本木SMバーの夜、何が起きた? ……この本は、女王様がジタバタと悪あがきした1年間の輝かしい記録である。
目次
「闇フェロモン」とは、何か?
「闇フェロモン」はクサヤである
「欠落」という名のエロス
「ダメ男好き」は自傷嗜癖である
「闇フェロモン」=「病みフェロモン」
ベトナムの黒い月
純文学エロ女vs大衆ギャグ女
フェロモンとは「湿度」である
オヤジは「堕落した父性」である
父性の堕落vs母性の濫用〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
63
40代半ば、仕事はある、仲のいい女友だちもライフパートナーもいるという状態で、ふと自分には性的魅力がない!と愕然としたうさぎさんが、焦り・もがいた約一年の記録。ホスト→整形→若さと美の追求を繰り広げながら、矢張りここでも出てくる東電OL。隠花植物の女王であり、破滅願望の闇フェロモンの権化とも言える彼女は、うさぎさんの中で女という生き物のひとつの大きな象徴であり、尽きぬ研究対象であり、自らを投影しなにかしらの答えを提示してくれる扉なのかな。2018/10/23
ささやか@ケチャップマン
19
中村うさぎによる下ネタオンパレードな男女や性に関するエッセイ。ホストにどハマりしたり整形したりもさることながら、品なんて微塵もないのですが、振り返った際にそこに対する醒めた自分を持っているのがなんつーか思考力あるよね。そしてこの赤裸々であることが本エッセイの魅力かと思います。男性の堕落が父性の喪失で、女性の堕落が母性の濫用という定義付けはなるほどな良い視点だった。男でも女性の下ネタ話を読むことになり楽しいが、女性だとどう感じるのかは興味あるところだ。2016/10/16
きょん
6
@風呂読書本。ホスト通いも整形も、痛々しく見えるが中村うさぎ本人はやりたいことをやってるだけなんだろうなあ。体調不良で心停止になったとのことですが、今後彼女はどんな方向に向かうんだろうか。まさか究極の健康オタク?2014/05/17
チエコ
4
蓼食う虫も好き好きだなあ。いろんな好みを持った人がいるものだ。2017/05/26
サラ.K
4
好きだと思います。が、壊れたおばはんとなると支持率はぐっと下がるでしょう。読んでて思うのは中村うさぎのナルシズムですかね。色々他では聞けない話もあって楽しいけど。 文章がガサツなのは仕方ないのか・・・。2012/06/30