内容説明
『金瓶梅』とは赤裸々な性描写で有名な中国の小説。この筋立てを花のお江戸に移したのが本書です。札差の西門屋慶左衛門は金もあれば美男子で、評判の女好き。かたや少女の頃から妾稼業をし、男をたらし込んで生きてきたおきん。そんなふたりがまぐわってしまったから、さあ大変。慶左衛門の妾のほうが100倍幸せとばかりに、おきんは自分の夫に毒を盛る。念願かなって妾になっても、慶左衛門はいろんな女にうつつを抜かし……。恋愛小説の名手が描く、官能時代小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カピバラ
28
サクッと読める。さすが、林真理子さんです。ドロドロしつつ、さらっと読みやすい。元ネタの金瓶梅もえげつないらしいけど、この本もなかなかのえげつなさ!笑2015/04/24
あつひめ
25
タイトルが刺激的ですね。金・酒・色事の何でもありの物語。江戸時代の浮世絵の春画の中にもぐりこんだような気がします。することなすこと考えること・・・全部がエッチ~事につながっているような。色男の心意気と女の業の深さが絶妙。現代の不倫なんかの物語よりもすごく人間味があってあちこちでいろいろしちゃっているのに憎めない・・・江戸時代って意外といい時代でもあったのかも。ただ、不義密通がばれれば今よりも大変な目にはあったようですが・・・まぁ、男と女が生きやすい時代だったのかも。女の手練手管も生きる術ってことかなぁ。2011/06/08
はる
18
ゲスいなあ。笑2020/02/01
eriko*
11
しょーもない話(笑)息抜きにどうぞ(^_^)v2017/04/02
なるみ(旧Narumi)
11
読友さんの読書感想を拝読し、私も続いて読んでみました。登場人物、みなさん自分の欲望に忠実だな、と(笑)。女性って怖いわ、と自分も同じ女性ですが、その凄みを改めて認識した次第です。時代物は苦手にしていましたが、林さんの筆運びに誘われてスムーズに読了できました。こういう大人なシリーズもちょいちょい読んで、女性としての総合力を上げていければよいなぁ、と思います。2014/08/02