文春文庫<br> ナスカ砂の王国 - 地上絵の謎を追ったマリア・ライヘの生涯

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文春文庫
ナスカ砂の王国 - 地上絵の謎を追ったマリア・ライヘの生涯

  • 著者名:楠田枝里子
  • 価格 ¥722(本体¥657)
  • 文藝春秋(2016/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167455071
  • NDC分類:916

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内容説明

南米ペルーのナスカには、世界遺産に指定された壮大な地上絵がある。サル、クモ、ハチドリ、渦巻き模様……1930年代、まだ20代のドイツ人女性が、このふしぎな地上絵に魅了され、その生涯を地上絵の研究と保存にささげた。彼女、マリア・ライヘの数奇な人生に惹きつけられた楠田枝里子が、政情不安なペルー、そして統一前夜の東ドイツ・ドレスデンへ、何度も取材を重ねた、渾身の人物ノンフィクション。日本での「世界遺産ナスカ展」を機に、貴重な写真を多数収録。

目次

熱砂を越えて
白いオアシス
地上最大の絵本
切り取られた地図
ベルリン、二つの顔
少女マリアを追って
シュテファーニエン通り十一番地
郵便配達夫は生と死の谷間を渡る
ナチズムの沓音
インカ帝国の夢の跡〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

29
副題にある通り(地上絵の謎を追った、マリア・ライへの生涯)、ナスカのミステリーを追求しているのでなく、マリア・ライへという考古学者との交流を中心に描かれている。マリア・ライへは宇宙の有り様を地上絵論に導入し、その理論が多くの人に支持されている。著者がマリアとの出会いから彼女が過ごした東ドイツまで足を運び彼女の半生に光をあてる。考古学的な読み物でなく、紀行文に近いもの。個人的にはもう少し掘り下げて欲しかった。2019/02/19

mj

24
ナスカの地上絵研究者 マリア·ライヘの楠田枝里子によるノンフィクション。ドイツ人のライへがペルーに来て、地上絵を研究することになったきっかけ。研究、保護の苦労。ときどきのペルーの内政を紹介。ほぼ同時期の南米事業家·アンデス文明研究家 天野芳太郎についても少し。旧東ドイツに入国し、ライヘの生い立ちを追う。そこで出会った人達が統一後にみせたあまりにも対照的な表情が、統一前の閉塞感を濃く伝える。2018/05/16

meow3

17
ナスカの地上絵の解明に人生を捧げたマリア・ライへの生涯。驚くのは20世紀初頭の生まれの女性なのにとても自立した考えを持つよう教育されていること。親が特別だったのか、それとも当時のドイツという国が男女の区別のない進歩的な考えを持っていたのか。面白かったけど、新しく発見されている地上絵のこととかもっといろいろな地上絵の紹介と彼女の学説を具体的に書いて欲しかった。 2020/01/02

朗読者

13
感動☆3つ 面白かった。ドイツ人数学者のおばあさんがナスカで地上絵にこんな情熱を捧げていたとは初めて知りました。 ナチスドイツから逃れるために渡ったペルーで偶然に出逢った地上絵に魅せられ、単純労働で日銭を稼ぎながら、地上絵の研究と保護に人生を捧げたマリア。 そのマリアに魅せられ、彼女の生涯を追い、協力した楠田さんの行動力と突破力も圧巻でした。 ベルリンの壁崩壊前後の東ドイツの人達の姿も興味深かった。 シュリーマンの遺跡への情熱と、オイラーの視力を失ってもなお数学研究を続けた姿が、マリア・ライへに重なった。2020/08/10

こえん

4
グリーンピースの愚行を知って、箱の中から探し出して再読。改めて、エコテロリストに腹が立った。2014/12/15

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