文春文庫<br> 航海者 〈下〉 - 三浦按針の生涯

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文春文庫
航海者 〈下〉 - 三浦按針の生涯

  • 著者名:白石一郎
  • 価格 ¥631(本体¥574)
  • 文藝春秋(2014/12発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167370268

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内容説明

関ケ原の合戦に大きく貢献したウイリアム・アダムスは徳川家に召し抱えられた。相模国三浦郡に二百五十石の領地を与えられ、日本人の妻をめとり、三浦按針を名乗ることになる。家臣として家康を支える日々を送るなか、故郷イングランドへの思いは募るが……。三浦按針の数奇な生涯を見事に描き、白石文学の集大成として読み継がれる一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

糜竺(びじく)

40
私の好きな直木賞作家、白石一郎さんの作品でやはり良かったです。アダムスは徳川家の旗本となり。三浦按針という名を与えられます。日本とオランダやイギリスとの交易の為に、主人公は奔走していきます。特に印象に残ったのは、13年もの異国暮らしを余儀なくされていて、やっと母国のイギリス船が来たのに、その船長との考えの行き違い、すれ違いから母国へ帰れなくなってしまった事です。その事について読み進めていた時には、つくづく人間関係の難しさを痛感させられました。直木賞作家だけあって、その点、巧みに表現されていて秀逸でした。2018/01/08

BlueBerry

27
知り合いのかなり強い推薦だった割には結局「パッ」としないまま終わってしまった感じでした。読みやすかったので徒労感はなかったのは救いかな。時間つぶしには良かったと思う。2013/08/25

ナオデラ

8
珍しく徳川家康に魅力を感じた作品。色々な国籍、色々な宗教、色々な立場の同時代人達の公平な調停役であろうと努めるアダムス。皮肉にもその障害となるのは雇用主オランダと母国イギリスの争い。そして最悪のタイミングでの家康の死からのマラリア発症。アダムスの人生は総じて過酷で無情だが、それは荒れた海を航海する事と通じていて彼は全力で乗り越えてきた。2014/04/23

CCC

6
読みやすいしキャラも立ってるしドラマチックでまとまりも良く、人物譚として出来が良かった。境界に立つ者の孤独。2014/10/05

りょ

5
三浦按針の生涯下巻。家康に利用価値があると見込まれて旗本に取り立てられ名字帯刀を許されるアダムス。全く予期せぬまた望みもせぬ事に戸惑いを隠せない。祖国に帰れるかもしれない船を造ったものの、船を操縦する水夫が育たずただのお飾りになってしまう。家康からは重宝されても祖国に帰れないこと、他国の宣教師から疎まれたり、自らの貿易は失敗したりとにかく不幸ばかり襲う下巻だった。異国に一人いるというのは本当に辛い事だと思うし。日本に閉じ込めるのではなく航海者として活かす事が彼の幸せだったのではないだろうか。2018/05/03

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