集英社文庫<br> 王妃の館 下

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集英社文庫
王妃の館 下

  • 著者名:浅田次郎【著】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 集英社(2016/02発売)
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  • ISBN:9784087477085

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内容説明

ひと癖もふた癖もある「光」と「影」のツアーメンバーたちは、ドタバタ騒ぎとニアミスをくりかえしながらも、それぞれのパリの旅を楽しんでいた――かに思えたが、ついにツアーの二重売りがバレそうになって、さあ大変。さらに「王妃の館」に秘められた太陽王・ルイ十四世の愛の行方をからめて、物語は十七世紀と現代とを縦横無尽に駆けめぐる。思いっきり笑って泣いて、ついに感動の大団円。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

310
隣に読書家がいたら囁いてあげたい、とにかく読めと。どんな話かと聞かれたら、とにかく読め、超面白いからと。大切な読友さんにご紹介頂いた本書。なるほど超面白い!人間を、特に日本人のことを好きになる!ドタバタハチャメチャ奇想天外な展開に、どこか私たちの根っこ、隠しきれない己の魅力が顕になる!渡辺えり子さんの解説まで含め素晴らしい読書時間でした!超高級ホテルのダブルブッキングプランという確信的犯罪の犠牲者達の、荒唐無稽からの大団円!今の苦しいご時世に、笑いと感動と、生きる意欲を与えてくれる!天晴れ浅田さん‼️🙇2020/10/28

HIRO1970

188
⭐️⭐️⭐️浅田さんにしか出来ない一見軽い感じのするお話ですが、実はちょっと真似が出来ない程複雑で重厚な構成でした。二組の違うツアー一行の人生悲喜こもごもを解明しながらも舞台は非日常の代表格とも言える花の都パリで進行します。パラレル的に一行が宿泊する超老舗プチホテルにまつわる300年前の王家の話が同時進行で進み、この二組のミステリーツアーを引っ張りながら収斂しつつ、最終はハッピーエンドで締め括っています。推理小説の要素もあり、小説の様々な手法が出てくる盛り沢山でてんこ盛りのお話でお腹一杯になれます。2014/10/11

ちはや@灯れ松明の火

138
ダブルブッキングではありません、これはゲストルームシェアです。太陽王寵姫の館に泊まる者が皆気品あふれる上客とは限らない。絶品ディナーにまつわる王の逸話が悩める作家の元へと舞い降りたミューズなら、セーヌ川やヴェルサイユ宮殿やホテル内でくり返すニアミスは笑いの神の降臨か。これでバレないと思う奴はいない。同じ空に輝くことはない太陽と月、想い合えども哀しくすれ違う家族。同じ部屋を使用していた光と影、顔を合わせればおかしな因縁で結びつく。光と影のパリ10日間、酸いも甘いも噛み分けて清濁併せ呑んだらコマンタレヴー。 2016/06/11

またおやぢ

138
『愛されようとするな。愛するのだ。』ふっと、ポトフの匂いがした。おそらくは、マ・ブルゴーニュのポトフの匂いだ。間違いない。滑稽洒脱な物語り…しかしながら、その根底に流れるのは、人間に対する狂おしいまでの愛。流石は北白川、右京の名前は伊達じゃないわな。人間は木石ではないので、色々なモノをズルズル引きずりながらも、生きてこそ価値があるのだと気づく。心の平安を保つためにも、クロワッサンを買って帰ろうと思った一冊。Très bien!2016/03/24

ユメ

111
「世の中ってね、幸せのかたちはみな似たりよったりだけれど、不幸のかたちはどれも別々なの。みんな特別の苦労を背負っている」作り物の言葉かもしれない。でも、小説という器を通してだからこそ、自分はこの言葉を素直に受け入れられたのだと思う。下巻に入ってますます感じた物語の力。西へ傾いた太陽と共にブルボン王朝は沈んでゆくけれど、誇り高いパリは残る。そこで遂に一堂に会した面々をまとめあげたのも、また物語だった。平和とは、世界を美しいもので埋めつくすこと。どうか今もどこかで、こんな大団円が読み終えられていますように。2015/09/15

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