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内容説明
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海と大気に働く不思議な力! すべての謎を解くかぎは「コリオリの力」にある! 高低差がない海に、海流があるのはどうしてだろう? エルニーニョが近隣諸国だけでなく、遠い日本にも影響をおよぼすのはなぜだろう? 大海原や広大な空でおきる不思議な現象の数々を演出する「コリオリの力」の正体に迫りながら、海洋物理学から気象学、気候学までわかりやすく解説する入門書。(ブルーバックス・2003年7月刊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
27
海洋物理学や気候学というとても専門的な分野をとても分かりやすく解説し、台風やエルニーニョ現象を「コリオリ力」をキーワードに説明していく良書でした。著者は海洋学者志望したことのある元新聞記者ということで文章がとても上手く、コリオリ力やエクマン輸送などの用語を苦痛もなく読んでいくことができた。最近(2023年8月時点)の台風の動きに疑問を持っていたので本書を読みながらその軌道を解釈していくと腑に落ちたので実例を見ながら勉強できるということでタイミングも良かった。2023/08/20
kaizen@名古屋de朝活読書会
23
#感想歌 海大気海流気流コリオリ力自転気候分析予測2017/09/26
kk
15
図書館本。再読。先日、同じ著者の大気循環に関する本を読んだ際、コリオリの力やロスビー波のくだりでちょっとモヤモヤしてしまったので、以前読んだこの本で復習です。とてもわかりやすい説明でスッキリしました。しばらくしたら、また忘れてしまいそうですけど…。そこはそれ、海流の基本的な仕組みなどを懇切・丁寧に教えてくれるこの本、モヤモヤを感じたらまた何度でも読み返そうと思います。2024/01/01
kk
14
黒潮や湾流のような海流がなぜ流れ続けているのか、それらを含む海洋の状況が気象に如何なる影響を与えるのか、みたいなことを、一般向けにとても親切に説明してくれる一冊。前に読んだ気象の本ではなかなか飲み込めなかったコリオリの力、地衡流、あるいはエクマン輸送といった現象の捉え方がとてもクリアになりました。さすが元科学部記者です。自分ができの悪い生徒で、とても親切な先生に補習をしてもらってるかのような気分になりました。2021/01/23
ふみすむ
13
偶然見たNHK高校講座の地学で、地球上には、黒潮や親潮のような表層の海流の他に、深海を千年かけてゆっくりと流れていく深層海流なるものがあり、平面の世界地図からはわからない立体的な海流の循環が存在することに衝撃を受けて以来、長らくこの分野には触れてみたかった。本書は気象予報士による海洋物理学の本である。物理学といっても数式は省かれており、高校生を相手にしているような平易な文章で、比熱や潜熱のような基礎的な概念からエルニーニョやエクマン輸送のような専門的な事柄までを解説してくれる。2016/12/08