内容説明
二十五歳のOL知花は両親の猛反対を押し切って、先妻と死別した五十歳の上司・国元公二と結婚した。後妻の立場と大きな年齢差が懸念されたが、それよりも問題は夫の妹にあった。四十五歳の義妹・小恵子は、二十も年下の兄嫁を「お姉さま」と呼んで慕い、洋服の趣味から髪型、さらに口癖・習慣に至るまで、知花のすべてを模倣しはじめる。そこには公二の先妻の死とも絡む大きな秘密があった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
11
登場人物全員がおかしいです。兄嫁そっくりの格好をしている女もさることながら、主人公夫婦も歪んでいる気がしました。どんでん返しがあったのも面白かったです。2012/02/19
つきみ
10
さくっと読めるが、何だか気味が悪い話。感情に身をまかせた生き方は危険だな、と。後味の悪いラストはホラーのようでもある。2012/03/18
mari
6
この本の直前に遠野なぎこさんの告白本を読んでいたので、親にブサイクと言われたという点についてあまりにも酷似していて驚いた。国元公二をとりまく女達がことごとく不幸。国元の次の標的は岡部か?最後の終わり方があら???と。2013/07/02
eyb322
5
最後は意外な展開だった。推理というよりサスペンス。2009/11/17
あ~ち
4
これも一気読みしちゃった。自分よりも年上の夫の妹が自分に似てくる。なんか似たような事件があったよなと思っていたけど、いい意味で裏切られた。というかあたし、先を見破る力があまりにもなさすぎる。まんまと騙されてまんまとはまっている。2010/01/23