文春文庫<br> 女学生の友

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文春文庫
女学生の友

  • 著者名:柳美里
  • 価格 ¥488(本体¥444)
  • 文藝春秋(2016/05発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/11)
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  • ISBN:9784167621049
  • NDC分類:913.6

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内容説明

群れから孤立しないため、友達とのキリのないおしゃべりに耐えながら(ウチは家庭崩壊しそうだし、援助交際しなくちゃかも)と悩む女子高生。不仲な息子夫婦と同居しながら、退職後の膨大なヒマと厭世観をもてあます老人。孤独なココロの二人が出会い、共謀して巻き起こした恐喝事件のゆくえは……。ほかに、衝撃の小学生集団レイプを描いた「少年倶楽部」を併録。学校・塾・コンビニにゲーセンに子ども部屋、息苦しい世界に耐える小学生たちの逆襲!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

188
定年退職した60代の弦一郎。未菜たち4人の女子高校生(コギャルなどと呼ばれていた)。その両者の間に接点はないはずなのだが、実は思いがけない共通点があった。「残された時間が少ないという焦り、自信のなさ、世の中になにも期待しないで滅びを待ち望んでいるような」というのがそれである。そして、この両者の軌跡が交錯するところに、この物語は成立する。その交点はきわめて危うく、また脆い。だから小説の後に(読者にとっては読後に)残るのは、そこはかとない空虚である。こんな形で東京の今(十数年前だが)を照射するのがこの小説だ。2015/04/18

みかさ

11
救いの無いようで、現実にあるような人物達がリアルに書かれている。でも寂しさだけしか感じなかった。2014/10/11

kera1019

8
自分の気持ちとか思惑と関係なく過ぎていく毎日の隙間を埋めようとすればするほど、自分がわからなくなる感じがすごくわかります。 気持ちの良い言葉を並べた小説も良いのですが柳さんの描く焦りとかイライラに親近感を感じます。2018/04/14

らすかるがみ

6
現代社会の影の部分を見るというかそういう類のものを見る気持ちになれる作品2014/02/21

エネ

3
コギャルの世代の表現なので、私の印象は『昔』です。ただ、いつの時代も思春期は自分を見つめ直す時期で、自分の気持ちに名前を付けることさえできず、他者に説明すらできない様子は、若さを感じました。2018/05/19

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