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内容説明
検査や医療などで放射線を浴びる機会はますます多くなっている。
また原発事故や医療事故のニュースは跡を絶たない。
被曝による傷害やがんのリスクはどのくらいあるのだろうか。
遺伝への影響も気にかかる。
安心して医療を受け、日常生活を送れるように、目に見えない放射線の実体や身体・環境への影響、さまざまな単位をやさしく解説する。
私たちはがん検診,治療などで日常的に放射線に触れている.一方で原発事故や医療事故のニュースも後を絶たず,被曝による傷害やがん,遺伝への影響が心配だ.目に見えない放射線の実体やさまざまな用語・単位をやさしく解説する.
目次
第1章 放射線とはなにか
第2章 放射線の量を測る
第3章 日常の放射線
第4章 放射線傷害
第5章 遺伝影響と発がん
第6章 放射線障害から見た医療
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lilysX
2
すこし古く、初学者向けではないが読む価値あり2013/12/20
たいけい
0
放射線と健康の関係について学ぶことができました。いたずらに放射線を怖がる必要がないことはわかりました。意外だったのは放射線による影響の問題が遺伝影響からがんに推移していったことでした。しかし、大量被爆が論外なのは言うまでもありません。再読する時には、放射線に関わる単位の意味するものとその数値による影響の大小をもう少し注意して読もうと思います。2012/02/16
ズボイミ半魚人
0
最近盛り上がりに盛り上がりきってる原発・放射線関連の本。専門的な(というか個人的に専門外の分野の)定量的情報の連続なので、読むのは簡単ではなかった。しかし、なるだけ中庸であろうとする筆者のスタンスは伝わってくるし、読み進めるにつれて徐々に感覚が身についてくるのを感じた。放射線による人体へのダメージとは?しばしば直感・常識とデータが乖離している、ということを指摘してくれる。良著。
renren
0
長年放射線医療を研究してきた筆者の説明。確定的影響(いわゆる急性症状が主)と確率的影響(いわゆる晩発的影響が主)。広島長崎の例からも、低線量被曝にがん発生率等の変化や遺伝的影響はなく、過剰に恐れる必要はないことはわかる。が、内部被曝については例そのものが少なく、判断材料がないのは確か。2011/06/02
越部社長
0
新聞やネットなどで語られている放射線と健康に関しての文章は結論ありきの「知識」でしかないので、もう少し体系的に理解したいと思い手に取った。新書にしては専門的で、一般人にとって読みやすくはない本だったが、「確定的影響」と「確率的影響」の考え方などを理解すると、なぜ政府の発表で「すぐには影響はない」という言い回しが多用されているのかが分かり、無用なストレスが減る。本書は医療における放射線利用について、最新の知識で安全性を訴えることを目的としているが、今の状況下で、放射線のリスクをどう評価するかの指標になる。2011/04/08