角川ホラー文庫<br> 厄落とし

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角川ホラー文庫
厄落とし

  • 著者名:瀬川ことび【著者】
  • 価格 ¥440(本体¥400)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784043525027

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内容説明

その夜、年明けの挨拶回りにつきあわされ、くたびれ果てて帰宅した恭子を待っていたのは、高校時代のクラスメイト、恵からの電話だった。「お正月早々に墓掘りすることになったんよ」――。表題作「厄落とし」をはじめ、青春ホラーの傑作短編5編を収録。第6回日本ホラー小説大賞短編賞「お葬式」につづく、待望の書き下ろし。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

55
発掘再読本。やっぱり最高~(笑) この絶妙な悪のり具合がクセになります。 田舎の友達から貰ってしまった霊の扱いに悩む表題作、妻の作ったテディベアたちとの死闘などどの話もちょっと力の抜けたホラー群。でも一番好きなのは『初心者のための能楽観賞』かな。好きな同僚の趣味に付き合ううちに、能面たちに気に入られてしまう主人公が好印象。ホラーなのに全く怖くなくて、クスリとにやついてしまう独特の間合い。2020/06/12

じゅんぢ

9
全体的に怖くないけどオチでクスリと笑える話が多い。2017/03/28

BUBI

8
最初の「厄落とし」のオチに「あれ?」となりましたが「初心者のための能楽鑑賞」が気に入ってしまい、つまりこれは「ハッピーエンドホラー」という新しいジャンルの小説集なのだなぁと一人で納得(笑)。「戦慄の湯けむり旅情」をハッピーエンドと言ってしまうと登場人物らが気の毒ですが、このお話もどこかユーモラス。こんなふうに、怪異と出会ってもこれもまた世の中の自然の摂理と割り切って、共存するのも悪くないです。というかその方が楽しそう。たとえば「残穢」とは怪異の描かれ方が真逆ですが、考えてみれば残穢も自然の摂理ですしね。2016/02/14

くろねこ

8
【再読】相変わらずあたしの中ではノスタルジックホラ-というジャンルを確立してることび作品。。最終話が特に好き。。 <図書館>2013/08/03

読み人知らず

8
実際にあったら怖いのだけど、登場人物が明るくて怖い感じは無くて楽しい。 2006/04/01

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