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内容説明
エドマンドとルーシィ,そしていとこのユースチスは,ある日,額の絵のなかへ吸いこまれてしまいます.そこはナルニアの外海で,王となったカスピアンが,朝びらき丸に乗って,未知の海へむかって航海に出るところでした.
目次
もくじ
1 寝室の絵
2 朝びらき丸に乗って
3 離れ島諸島
4 ドーン島のカスピアン
5 大嵐と嵐のあと
6 ユースチスの冒険
7 冒険のなりゆき
8 すんでのところをにげだす
9 声の島
10 魔法つかいの魔法の本
11 のうなしあんよ
12 くらやみ島
13 眠りつづける三人
14 この世のはてのはじまり
15 いやはての海のふしぎ
16 この世のいやはて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
301
この巻では海洋冒険ファンタジーが展開される。かつて7つの海に乗り出していったイギリスの大航海時代さながらに、帆船を操って東の海へ。それはまた、想像力の海でもあったが。そして、同時に往昔これもイギリスの貴族たちを駆り立てた探検の伝統をひくものでもあった。さらにルイスはファンタジーの王道、竜までもちゃんと登場させている。物語の起伏に富むという点ではシリーズ随一であるかも知れない。最後は「この世のいやはて」にまでたどり着いてしまい、発表当時の読者は、シリーズは完結してしまったのでは、とさぞ気をもんだことだろう。2015/10/22
れみ
89
ナルニア国物語3作目。親戚の家に滞在していたエドマンドとルーシィは海と船の描かれた絵のなかへ吸い込まれ再びナルニアへ。意地悪ないとこのユースチスが加わってカスピアン王とともに東の海へ旅をするお話。ユースチスが竜のいる島で冒険をして大変な目に遭いながら心に変化が起こるところがいいなあ。東の海の光景が美しく不思議で心惹かれるしスイレンの花の海も素敵。出版された順に読んできたなかでいちばん好き。次も楽しみ♪2015/11/05
たつや
50
第3巻ではタンスではなく、いとこの家の絵がナルニア国の入口となる。立ち聞きをして、ナルニアの話を聞いたはいいが、信じてなかったいとこも捲き込まれるのが面白い。船の描写がはくりょくがあってsごいなとおもいました。2016/12/12
Willie the Wildcat
32
冒険の醍醐味。気づきが肥やしとなり成長。無論ユースチスがその主役。魔法の本がルーシィの気づきに繋がる。見守るアスラン。現実の世界にもアスラン!?最大のテーマなのかもしれない。一方、忠臣リーピチープの生き様。幻想的な最後がその威厳を高め、称える印象。Noblesse oblige!故に、ルーシィのリーピチープへの頬ずりは、ルーシィの愛情であり尊敬の念。想いが伝わるなぁ。2014/08/15
星落秋風五丈原
28
【ガーディアン必読1000冊】わがままな従兄ユースチス初登場。リ―ピチープとの懐かしの再会あり、永遠の別れ有りとセンチメンタル。小さな冒険者リ―ピチープがお気に入り。2006/08/07