君主論

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君主論

  • 著者名:ニッコロ・マキャヴェリ/河島英昭
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 岩波書店(2012/04発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784003400319

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

88
「世襲での君主」と「新しい君主」について、いかに君主となるか、またいかに君主で居続けるかについて、細かい場合に分けて述べている。書記官であった時代に、フィレンツェの国使として各国の王や要人達と会い、各国の状況を見ていた彼が、政変により田舎で暮らし始めた時に一気に書かれた書物。宗教を否定はしていないが、教皇領をも権力の一つの場として論じている。君主は愛されるより恐れらるべきだが、憎まれては政治は続かないなど、極めて現実的だ。ここで新しい君主として彼が好んで例をあげるのがチェーザレである。2015/03/09

Willie the Wildcat

66
共和制vs.君主制。最後の最後は、常に住民の支持と感情に依存。故に政体とは支える人間。”首”の挿げ替えも、安心を齎す仕組み。信頼と信用の積み重ね。但し、言語、風習、そして宗教などが異なる地域の統治リスク。結局、知力vs.軍力、つまり安心vs.恐怖のバランス。極論の1つの「血筋の抹消」。KS経済学恩師のコメントが脳裏に蘇る。否定できない現実が怖い。最後のエッセンスである「運命と神」の件。人の末路は自らの手に!戦国時代真っ只中の官僚提言、時に民衆を侮る表現が鼻につく・・・。2016/03/17

まちゃ

63
マキアヴェッリの「君主論」は知っていましたが実際に読んだのは初めて。あらゆる時代の、あらゆる政治組織の中で、運命に苦しみもがく者の指針となる普遍的なものであったから現代まで残ったのでしょうね。何か普遍的な教訓が得られればと思います。「君主は、慕われないまでも、憎まれることを避けながら、恐れられる存在にならねばならない」なんて、冷徹な人間観察からでた言葉だと感じました。本書は「君主論」本文、と訳者解説、詳細な訳注で構成されています。多くの人の研究成果に基づいた多量の訳注には驚きました。2020/10/24

Miyoshi Hirotaka

51
中世ヨーロッパ後期。地球が動いているといっただけで裁判にかけられたように教会がまだ絶大な権力を振るっていた。一方、国内を統一した順に大航海時代へと突入。一人の人間の欲が組織という仕組みを通してストレートに、そして、最大限に発揮された。それだけに、国は奪うか、奪われるかのせめぎ合い。同盟も忠臣も信用には値しない。リーダーは孤独。さらにその質が国の命運を分け、自身の命を守った。利他の精神が組織の行動規範になるのは君主論から約500年後だが、ここで発見された組織の原理原則は、今日でも恐るべき有効性を保っている。2016/01/06

にいたけ

46
「目的の為には手段を選ばないこと」をマキャベリズムと教わり、それゆえ読むのを敬遠していた本書、読書会の課題本でなければ手に取らなかった。マキャベリの冷酷なイメージは後付けであり、本書は再雇用の為の論文なのだそうだ。そのため大袈裟な表現となった訳。そう思うと人の良いおっさんに見えてくるから不思議😆人の上に立たざるを得ない人は読んでおいて損は無い。色々読んでみたが岩波訳が一番わかりやすかった。2021/04/04

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