内容説明
総理大臣が外遊する際、随行医も務める大町が新宿の高層街にクリニックをオープン。超マンモス都市での生活の中で、極度の緊張状態を強いられる現代人たちが、気軽にすばやく健康状態をチェックできないものか、というのが開院の動機だった。誰の故郷にもなり得ない街だが、そのクリニックには作家の頼永を始め、ジャーナリストなど、様々な人たちが気安くやってくるようになる……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
2echo
2
初版本が本棚に。たぶん20年前に初読したと思われるが、何も覚えていない…大町さんの考えは、現在では当たり前となっている。健康は大きな課題で、健診だけではなく、健康番組や健康グッズ、サプリなど現代の人々は気にし続けている。先見の明があるというのか~。2014/02/07
halfpint
1
すんごいおもしろかった。半村さんって極端に派手なやつ(超能力伝奇バトルとか)と極端に地味なやつ(下町人情ものとか)、両方お好きなのは知ってたけど、『高層街』は地味系だけど毛色が違って、セレブなんだよね富裕層というか貧乏ばなしじゃないんだよねー。 貧乏ばなしじゃないのにコツコツ努力する姿を描いてて、面白い、読ませる、なんだこれビジネス小説? 「24時間やってる小児科」なんてアイディアも素晴らしいし、それが実現しなくて歯がゆいのも現実味あるし。2021/09/17
深月
0
日記読んでるみたい・・・2012/01/07