内容説明
どさんこ大将こと山丸常義。北海道の原野でツルハシ一丁で身を起こした怪男児。女をめぐるヤクザとのトラブル、一番橇での8人斬り、ダム工事現場での出入り、すさまじい闘いにみちた人生を歩み、道路、ダム、発電所、港湾など北海道各地の大工事を成し遂げる。男の中の男の半生を謳う一大叙事詩!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文庫フリーク@灯れ松明の火
7
再読 場所は北海道の日高地方・時代は昭和十年代。 箕面の源三・独眼竜の親分石田・蝦夷狼星野・特攻崩れの死神竹内・そして主人公‐山丸常義が八人切りの轌常(そりつね)ときたら、任侠映画のよう(笑)『男に生まれて鳶(とび)や土方をして、自分の組を持ちてえと思わねだば、衛生によくねえだべし』主人公が独立の許しを得る時のセリフ。そういう物語(笑)脇を固めるキャラも立ち、主人公の肝っ玉の太さ、明るさがグイグイ読ませる。名人、半村!と合いの手を入れたい(笑)主人公は実在のモデルが有り、苫小牧市に在住と終章に。脚色は有る2010/05/26
つちのこ
1
集英社文庫版。下巻。1987.12.10読了1987/12/10
そうまさと
1
ハチャメチャすぎて面白かった。これが実在する人物をモデルにしてるとは。すごいな。2014/06/20