文春文庫<br> 深川通り魔殺人事件

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文春文庫
深川通り魔殺人事件

  • 著者名:佐木隆三
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 文藝春秋(2012/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167215095
  • NDC分類:913.6

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内容説明

昭和五十六年、東京の深川で白昼、女性・幼児六人が通り魔に殺傷され、一人が人質となった。元すし店の板前川俣軍司の犯行までの軌跡と初公判から刑の確定までの全記録を克明に描いた犯罪小説。犯行にいたるまでのおいたちを当時の証言よりさぐりだし、裁判のやりとりを再現。裁判官、検察官、弁護士、精神医などが犯人の「狂気」性について全力を傾注したが、解明できなかった。昭和五十八年、無期懲役が確定。「キレる」現代人による動機の見えにくい犯罪増加の一端が、垣間見える。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

JUN PRESS

3
こうした克明に追いかけて書かれたノンフィクションが、今はもう殆ど無い! 悲しい限りだ!2019/08/11

ナツメッグ☆

1
うーん、なんとも重い題材だった。犯行のあった江東区の森下辺は仕事で馴染みのあったところなので、被害者の人のことを考えると他人ごととは思えない。しかし犯人の尿から検出されたとされる覚醒剤反応の真実は一体どうなのだろう。常識的に考えれば、出所してすぐに覚醒剤を買うお金などないと思うのだが。それと恐ろしいと思ったのは、覚醒剤乱用の後遺症、フラッシュバックというやつ。「覚醒剤やめますか。人間やめますか。」が重い。2013/04/10

wasabi

0
川俣軍司、その名は頭に焼き付いている。いかにも犯罪者っぽい名前だし、逮捕直後のブリーフいっちょで確保された姿をTVや新聞で見て、随分みっともないなって印象が残っている。その記憶があまりに強いから、残忍な事件だったのは確かでも、どんな状況で何人が犠牲になったのかを忘れていた。2007/05/19

何だか

0
波崎に大学のサークルの合宿で行ったことがあるのと、江東区というか東京の東側には馴染みがあるんで、自分が訪れたあの場所が犯罪の生まれる素地になったのかも知れないなんて思うと興味深い。事件自体はここまで自分に自信のない奴がどうしようもなくなったら周りの人間に八つ当たりくらいするだろうという気がして、言うほど謎は感じなかった。ただニタリスト呼ばわりされて教室でずっと泣いてたとかいう挿話や家庭の貧困を見ると環境が犯罪者を産み出したタイプの事件だと思うんで単に本人を処罰しただけでどうにかなる問題じゃないとは思った。2013/10/09

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