内容説明
10年前、日光市におこった一家無理心中事件に疑惑!土地の一住職の熱心な懇願により、警察はついにこの事件の再捜査に踏み切った。10年のブランクのため難航する捜査。事件直後、現場から消失した小切手の行方は? 捜査線上に浮かび上がった謎の朝鮮人は?終戦後の混乱期にみられた警察の強引な捜査に、鋭い批判の目を向けた表題作ほか「情死傍観」「特技」「山師」「部分」「厭戦」「小さな旅館」「老春」「鴉」を収録。松本清張の傑作短編集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
i-miya
50
2014.01.09(01/09)(つづき)松本清張著。 01/09 (解説、つづき) 殺人、肉が溶け、白骨となるイメージ、この作者は二度使っているが、読者の鬱屈した怨念、流れ出す、人気の秘密か。 ◎『日光中宮祠事件』。 1. この小さな事件の紹介、『捜査研究』(警察事件捜査事例研究)。 筆者は県警本部刑事部長のK。 たまたまこのK氏に会っていた。 2014/01/09
i-miya
48
2014.02.25(02/09)(つづき)松本清張著。 02/25 (P008) 吉田警部、語り始める。 S30夏、三人組、強盗傷害事件、主犯、新井志郎、凶悪でした。 10数件の凶悪事件。 大変なやつ。 被害者が犯人を覚えていて、きっかけ、作男していた男だ。 それを新聞で見た坊さん、依頼事項をもってきた。 加島龍玄という坊主、日光市の小さな小寺の坊主。 2014/02/25
i-miya
37
2013.12.03(12/03)(つづき)松本清張著。 12/02 ◎(解説=川嶋至) 再読、三読の魅力を与える清張。 日光中宮祠、小さな旅館。 なぜだろう。 ここで、「特技」について考えてみよう。 稲富伊賀正家。 比類なきその射撃の腕、技量。 売れ、尊崇の対象となった。 だが、家康の「技術と人間」、技術と人間性を別々に分ける扱い。 2013/12/03
誰かのプリン
16
9編からなる短編集。歴史短編二編は中々良かった。個人的には【部分】がちょっと怖かったかな。 全体的に良い作品でした。2018/06/07
i-miya
5
2013.12.03(12/03)(つづき)松本清張著。 12/02 ◎(解説=川嶋至) 再読、三読の魅力を与える清張。 日光中宮祠、小さな旅館。 なぜだろう。 ここで、「特技」について考えてみよう。 稲富伊賀正家。 比類なきその射撃の腕、技量。 売れ、尊崇の対象となった。 だが、家康の「技術と人間」、技術と人間性を別々に分ける扱い。