内容説明
殺人容疑者の外人神父は国外に逃亡して、ついに事件は迷宮に入った。日本にとって国辱ともいうべき「スチュワーデス殺人事件」。かつてアメリカの占領下にあった日本で続発した怪事件が、アメリカの陰謀によるものとして「日本の黒い霧」を書いた作者が、真実追究の念から、徹底的にこの犯罪を洗い上げる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はかり
6
松本清張を読んだのは随分昔のことだが、この本は初読。カトリック協会、とりわけ外国人神父と警察・マスコミとの駆け引き。犯人は分かっているが、犯罪の背景を探る。時代が古いのでぴんと来ない面があるが、力作だ。2015/08/19
Bookcover
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この書名を見ると、つい女優の黒田福美さんを思い出してしまいますが、それはさておき、松本清張がまた読みたいと思い手にしました。頁数がとにかくすごくて圧倒されます。実際の事件をもとに書かれたもの。時代背景が古いので、細かいところ(公衆電話とか)をいちいち懐かしがって読みました。2021/04/19