内容説明
中国の歴史を華麗に彩った美姫たち。驪姫(晋)、無残な末路を呼ぶ妖しい情炎。夏姫(陳)、吸精導気の房術が保つ永遠の美貌。朱太后(秦)、邪婬と陰謀に生きた始皇帝の母。呂太后(漢)、殺戮に明けくれた血塗りの女権。甄フク(漢)、権力抗争の陰に咲いた一途な女心。則天武后(唐)、恐怖政治と巨陽に徹した妖帝。楊貴妃(唐)、玄宗皇帝をまどわせた凝脂の肌。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あにこ
3
国を傾けた悪女・淫女といっても、中国が舞台ではやはりスケールが違う。彼女らについては、挿話として断片的に耳にすることは多かったが、その生涯の詳細をほとんど知らなかった。一気に整理できる機会を待っていた。驪姫・夏姫・趙姫・呂太后・甄夫人・則天武后・楊貴妃と錚々たる顔ぶれ。■■彼女らの生涯一筋を辿るだけでも、数え切れないほどの人物がよぎっては互いに組んず解れつ、きりもみして消えていく。見返れば死屍累々。司馬遷のみならず、人間の歴史を概観する者は誰でも「天道、是か非か」の問を発せずにはいられまい。2019/07/21
Quadrophenia
2
いやー、中国は悪女もスケールがでかいなぁ……。呂太后と則天武后こわい。2014/08/18
ムミン
1
面白かった。国を傾ける悪女たちは己を翻弄した社会に(そしてその社会を形づくる男たちに)自らの才能でもって復讐を成したのかな…と思うと、健気で儚くてなんとも気高く感じる。2021/08/18
eazy
1
晋の驪姫(りき)、陳の夏姫(かき)、秦の朱太后(しゅたいこう)、 漢の呂太后(りょたいこう)、漢の甄●(しんふく)、唐の則天武后、 唐の楊貴妃。2003/06/10
丰
0
Y-20, 19791115-32004/01/10