文春文庫<br> 砧をうつ女

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文春文庫
砧をうつ女

  • 著者名:李恢成
  • 価格 ¥440(本体¥400)
  • 文藝春秋(2012/05発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167187019
  • NDC分類:913.6

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内容説明

和服にパラソルをさして、日本から母は帰って来た。貧しいなかをおおらかに生きた母の生涯を清冽な文体で描く鎮魂の譜。ひろく共感を呼んだ芥川賞受賞作品。この表題作と表裏をなす「人面の大岩」は、喜怒哀楽ははげしかったがきわめて平凡な人生を送った父の肖像を感動的に綴った。ほか、在日朝鮮人の哀切な魂の唄を歌い上げ、著者の文学的基点を示す珠玉の短篇「半チョッパリ」「長寿島」「奇蹟の日」「水汲む幼児」の四篇を収録する名品集である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メガネねこ

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★★★☆☆第66回芥川賞受賞作品。筆者自身が在日朝鮮人であり、戦後樺太からの引き揚げ組であったことから、本作品が私小説の要素が濃いことが伺える。若くして故郷をあとに日本最北端辺境の地で、健気に生き若くして死んだ母について三男の主人公が回想する。自分と母の関係、父と母の関係、母の生い立ちが客観性を持った距離感で語られる。その冷静さが母の生き様の悲哀を強調している。2012/08/12

ヤマニシ

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「日本人とも朝鮮人ともつかぬ帰化者のなやみ」(p106)2020/11/13

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