出版社内容情報
アンパンマンの作者として知らぬ者のいない、やなせたかし(1919-2013)。本作では、著者不明の世界的大作が、やなせの新解釈によって、子どもたちに向けた新たなストーリーに生まれ変わりました。全ページにイラストを入れた漫画と童話の中間をいく意欲作です。今こそ伝えたい、子どもたちの心を照らし、輝きを失うことのない王道の冒険譚。時代を超えるやなせたかしのまっすぐなメッセージが心に響きます。いねむりおじさんに誘われ、主人公ハッサンが最後の大冒険へ旅立つ!!
ひと口に空想文学といいますが、空想するということは楽しさもあるかわりに、ゼロの中から花を咲かせるような難しさがあってそれこそ全神経、全知能をフル活動させて燃焼させないと駄目です。ぼくは「アラビアンナイト」に秘められた無限の知的財産を探してこれからも旅をつづけるつもりです。
──やなせたかし
内容説明
少年ハッサンは砂漠で二人の人物、魔王サンダールとスレイカ姫に出会います。サンダールに言われ、湖底に眠る秘宝を探すため、試練となる7つの黄金の門へ。そして天空の国を舞台に、炎の精マーディアを巻き込んだ壮大な戦いが繰り広げられます。秘宝と世界の支配をめぐる12章の冒険物語。やなせたかしの空想文学の結晶、新アラビアンナイトシリーズ最終巻!読んであげるなら5才くらい~。自分で読むなら小学低学年~。
著者等紹介
やなせたかし[ヤナセタカシ]
1919年高知県出身。東京高等工芸学校工芸図案科(現・千葉大学工学部)卒業。高知新聞記者、三越百貨店宣伝部のグラフィックデザイナーなどを経て独立。漫画家、絵本作家、作詞・作曲家、詩人、歌手、演出家として幅広く活躍。1973年、フレーベル館の月刊絵本「キンダーおはなしえほん」に『あんぱんまん』が掲載される。その後「アンパンマン」は1988年に日本テレビ系列でアニメ化され、時代を超えて子どもたちに大人気のキャラクターとして広く知られている。また、香美市立やなせたかし記念館の名誉館長、日本漫画家協会理事長・会長などを務めた。1990年日本漫画家協会賞大賞、1991年勲四等瑞宝章受章ほか。2013年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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