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内容説明
電子書籍の普及が著しい。しかし、その音声読み上げや文字拡大機能などのアクセシビリティ機能に注目した研究はまだ少ない。2016年4月、障害者差別解消法が施行されたが、この法律によって、障害者は「社会的障壁」の除去を要求できることとなった。紙の書籍は、視覚障害者等にとっては社会的障壁となる。その除去の有力な手法が、電子書籍化である。本書は、電子書籍のアクセシビリティ機能について総合的に研究した、わが国初の書籍である。本書では「視覚障害者等」だけでなく、老眼などで紙の書籍の利用が困難になった方や、通勤電車などでの音読のニーズなどを踏まえた上で、電子書籍のアクセシビリティ機能の現状や将来の展望などを明らかにしていく。
目次
1章 視覚障害者等と電子書籍のアクセシビリティ
2章 視覚障害者等の読書と電子書籍
3章 電子書籍の登場と新展開
4章 著作権からみる視覚障害者等と読書
5章 図書館の障害者サービスと電子書籍
6章 共同自炊型電子図書館の取り組み
7章 ウェブアクセシビリティと電子書籍
8章 電子書籍音声読み上げの現状と展望
9章 アクセシブルな電子書籍普及への課題と展望
著者等紹介
松原聡[マツバラサトル]
東洋大学副学長・教授。博士(経済学)。一般社団法人電子出版制作・流通協議会アクセシビリティ特別委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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