内容説明
モロッコ、チュニジアを含めると150万人にも登り、各界で一流の人材を輩出。ド・ゴールを暗殺しようとしたOAS(秘密軍事組織)と「将軍たちの反乱」、フランス軍に処刑された独立派フランス人、フランス軍に協力したアラブ系「ハルキ」、独立後もアルジェリアに残った「緑の足」、極右「国民戦線」支持層。アルジェリア独立戦争後に引き揚げたフランス人111人の足跡を辿り、知られざるフランス現代史に迫る。アルジェリアワイン、ピエ・ノワール料理などの充実したコラムも。
目次
アルジェリア生まれ(第三共和政の国民議会議員まで務めたアルジェリアへの入植に尽力した名家の息子―ガブリエル・アボ(Gabriel Abbo)
フランスの有名実業家でサッカー好きの眼鏡屋さん―アラン・アフルル(Alain Afflelou)
コルシカにルーツを持つフランス民主連合副代表で国民議会議員―ピエール・アルベルティーニ(Pierre Albertini) ほか)
モロッコ生まれ(モロッコを愛する記者兼講師兼小説家兼伝記作家―ピエール・アスリーヌ(Pierre Assouline)
アグレガシオン首席取得で、毛沢東主義の政治団体を結成した共産主義を貫く哲学者―アラン・バディウ(Alain Badiou)
新しくて伝統的な創造力を持つファッション・デザイナー―ジャン=シャルル・ド・カステルバジャック(Jean‐Charles de Castelbajac) ほか)
チュニジア生まれ(アルジェリア独立戦争中に起きた未解決の「オーダン事件」の被害者―モーリス・オーダン(Maurice Audin)
婦人服ブランドから男性向け香水を大ヒットさせたデザイナー―ロリス・アザロ(Loris Azzaro)
優しそうに見えるけれども「ドン・バルトローネ」と呼ばれる政治家―クロード・バルトローヌ(Claude Bartolone) ほか)
著者等紹介
大嶋えり子[オオシマエリコ]
1984年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒。証券会社勤務を経て、早稲田大学大学院政治学研究科修士課程に進学。同大学院博士後期課程満期退学。博士(政治学)。早稲田大学政治経済学術院助手。専門はフランス政治、国際関係論。幼少期から10代までベルギーとフランスに在住し、高校卒業後に帰国(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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