内容説明
1920年、接触しないで演奏する楽器がロシアで生まれた。えも言われぬ調べを奏でるこの楽器の発明者レフ・テルミンの数奇な運命。
目次
1 異端カタリ派とテルミン
2 テルミンの声
3 レーニンとの出会い
4 テレタッチ・コーポレーション
5 1938
6 シャラーシカ
7 エレーナとナターリア
8 忘れられた天才
9 最後の共産党員
10 テルミン・ニ・ムリョート
付録 エレーナ・テルミンインタビュー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tsuyoshi
1
電子楽器テルミンとその発明者テルミン氏の伝記。帝政ロシアで生まれてソ連崩壊まで生き延び、あるときは実業家、あるときはスパイ、あるいは強制収容所の囚人にしてあのコロリョフの同僚だったりと、その生涯は波瀾万丈。楽器発明家としての性格は150年前のMerlinに似ている(名前も似ている!)。2019/10/22
uburoi
0
コロリョフという人がふたり出てくる。セルゲイは、こっちの方が有名だろう、「ソビエト連邦の最初期のロケット開発指導者」だスプートニク計画とかヴォストーク計画を成功させた人物で「月の裏側にある最大のクレーターは彼にちなんでコロリョフと名付けられた」。この人は軍用戦闘機開発に携わっていた頃のテルミンの助手だったという。もうひとりのレフはトランジスタ・テルミンの開発者だ。この本はテルミンという電子楽器を開発するための苦労話ではない。楽器の発明は拍子抜けするぐらいあっさりしている。2014/10/13
すいれん
0
音楽って数学に近いけど、工学にとても近しいものだと感じました。テーテルフォンという名称がいいな〜。テルミン、一度触ってみたい。演奏してみたい。2014/07/22
PE
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トータルパフォーマンス興味津々2010/05/06
つかさちゃん
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一つの国家の始まりから終わりまでを見届けた科学者としてのテルミン。2009/08/23