出版社内容情報
「江戸の風」って何だろう。
「便利」でなく、そこに吹いてくる「風」を大事に。
「文明」より「文化」を大事に。
そして勝手に生きな。難しいよ。
(本文より)
[本書の特徴]
? 若い世代に伝えるため、ネット上での動画配信を前提に語られた「談志哲学」です。
? 気管切開によって声を失う直前、2011年1月?2月に撮影された映像の初書籍化です(2011年3月気管切開、同年11月逝去)。
? 名言「落語とは、人間の業の肯定である」から40年を経て、最晩年に言及した「江戸の風」という概念。このテーマを語りこんだ唯一の記録です。
? 動画付き書籍です。本書購入者は、談志の揮毫と声を組み合わせた動画「日めくりのつもり」366日分を視聴することができます。
■落語のリアリズム
講釈のリアリズム/人間の不確かさ/ナンセンスかリアルか/八公、与太郎のリアリズム/持ってるか、生かせるか 他
■日めくりのつもり
いつも一人が楽だよ/チャンと生きなよ/坊主にだまされるな/腹一杯に喰っときな/TVは大阪人ばかりだ/都電を増やしてくれ/夜が来るよ、いいネ/自然に逆らうなよ 他
■立川談志の会
羽団扇/落語チャンチャカチャン
■江戸の風
風が違う/べらんめえ調と「べらぼうめ」/流行という風/魚河岸、江戸の最たるところ/芸人の風、それぞれの風 他
■解説 松岡慎太郎(談志長男)
立川 談志[タテカワ ダンシ]
著・文・その他
内容説明
魚河岸には魚河岸の風が吹いている。江戸っ子だけの了見がある。“便利”でなく、そこに吹いてくる“風”を大事に。“文明”より“文化”を大事に。若い世代に伝えようと、声を失う直前に語った談志哲学。二〇一一年一~二月収録の口演・高座を書籍化。
目次
落語のリアリズム
日めくりのつもり
立川談志の会
江戸の風
著者等紹介
立川談志[タテカワダンシ]
落語家、落語立川流家元。一九三六年、東京に生まれる。本名、松岡克由。小学生のころから寄席に通い落語に熱中する。十六歳で五代目柳家小さんに入門、前座名「小よし」を経て十八歳で二つ目となり、「小ゑん」。二十七歳で真打ちに昇進し「五代目立川談志」を襲名する。一九七一年、参議院議員選挙に出馬し全国区で当選、一九七七年まで国会議員をつとめる。一九八三年、落語協会と対立し脱会、落語立川流を創設し家元となる。二〇一一年十一月二十一日、逝去。享年七十五(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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