内容説明
読んだだけではよく意味が分からない条文、普通のことばの意味とは違った意味で受け取るべき条文を大胆かつ軽やかに分かりやすく解説する。第一線研究者による日本国憲法の入門書決定版。
目次
憲法学への招待
表現の自由
学問の自由
信教の自由と政教分離
財産権
職業選択の自由
人身の自由
社会権
参政権
平等
包括的基本権
誰の権利を保障するのか
代表民主政の原理
代表民主政の機構
平和主義
憲法の改正
著者等紹介
長谷部恭男[ハセベヤスオ]
1956年広島に生まれる。1979年東京大学法学部卒業。現在、東京大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takizawa
3
長谷部恭男×羽鳥書店=UP連載の焼き直しかなーと思っていたけど,ちゃんと「憲法入門」していて面白いw第1章がやや抽象論なんだけど,そのあとは延々と人権&統治論なので大丈夫。「なぜそうなのか」ってとこにきちんと応えている本だと思う。勉強が進んだら読み返したい本。2010/02/01
Moloko
1
日本国憲法の条文から引き出せる意味や内容を表現の自由や財産権などのテーマに沿って易しく解説した本。憲法の運用における最高裁の役割を重視していて、著者の憲法学のあり方の入門書でもある。ところどころに著者の意見が明示した形で表明されていてオープン。内容は初学者向けということで薄めだが、憲法学に縁の無かった人が興味を持ちながら読めるように書いてあって助かった。 個人的には、これから憲法を学ぶ上で一つの纏まった見方を大雑把に知ることが出来たが、やはり各テーマの内容が薄いので、他の本でもっと深く掘っていきたい。2014/04/20
takashi1982
1
著者は東大教授(憲法学)/憲法について解説した連載を単行本化したものだと思われる。人権を中心に解説しているが、詳しくは著者による教科書をあたると良いだろう。しかし、外国人や天皇の人権にもページが割かれ、定評ある「芦部の憲法」で触れてない憲法概念についても知ることが出来る。併せてこの著者による『憲法と平和を問いなおす』も読むと良いだろう。2010/03/31
きみどり
0
再読。日本国憲法の解釈論についての入門書。2013/08/28