内容説明
終わりよければすべて良し。行き当たりバッチリで、テキトーさんが今日も行く!
著者等紹介
サトシン[サトシン]
1962年新潟に生まれる。広告制作プロダクション勤務、専業主夫、フリーのコピーライターを経て絵本作家になる。親子のコミュニケーション遊び「おてて絵本」を発案、普及活動にも力を入れている。大垣女子短期大学客員教授
ドーリー[ドーリー]
1986年大阪府に生まれる。京都精華大学卒業。イラスト、マンガ、切り絵などの制作で活躍中。2014年『どうぶつまぜこぜあそび』(サトシン/作、そうえん社)で絵本デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
141
始業時刻より遅く起き、通勤中にパンツ一丁になるテキトーさんの一日。執着心皆無のハイパーポジティブ思考はテキトーどころか一種の求道者の如しで、こうした赤塚不二夫のキャラクターのような破天荒さは今日もストレス社会の憧れだ。デフォルメを効かせたデザインも強烈で、三角形の口から発せられる「ま、いっか!」のナンセンスぶりは脱力系でありつつどこか挑発的。読者の完璧主義を試すようなアプローチに加えて、一応未来を考えた結果の今日というオチも痛快。精度よりも受け止め方を要とする、合理社会が蔑ろにしがちな幸福観を扱った一冊。2023/10/03
新地学@児童書病発動中
119
「ま、いっか!」でどんな失敗も適当にやり過ごしてしまう、テキトーさんが主人公の絵本。お腹を抱えて笑えるし、元気になれる。テキトーさんの生き方は行き当たりバッチリなのだ。思いつめないことは本当に大切だ。生きることが辛くて、にっちもさっちもいかないと思っている人は、この本を読んでみてください。私もつらいなあ、しんどいなあと思ったら、この本を読み返すことにします。2016/02/06
ゆのん
64
【絵本】朝寝坊したテキトーさん。会社は遅刻な訳だが『ま、いっか!』と言いながらのんびりと支度をする。失敗する事にビクビク、クヨクヨしてしまう私にはある意味とてつもない大物に感じる。それでも会社を休む事はせずに、アクシデントに逢いながらも会社を目指す。そのアクシデントも結構な絶体絶命感があるものの『ま、いっか!』で乗り切ってしまう。子供向けの絵本ではあるが、少々神経質で小心者の私にはテキトーさんが羨ましくもあり、学ぶ所がある。テキトーさんを心の師匠に認定。2021/09/10
パフちゃん@かのん変更
60
「ま、いっか」が口癖のテキトーさん。そうね、いちいちくよくよしなければ、世の中はもっと楽しい。テキトーさん、会社に遅刻しなくてよかったね。2016/11/23
ゆか
50
娘は、自由すぎてついていけないとのこと。私も、こういう風に考えられないです。「急いではしっていったって、ゆっくり歩いていったって遅刻は、遅刻だもんね」私は、もし遅れたら、電車の中でも走りたい。慌てるのが嫌なので、結局早くついてしまう。でも、お料理とかお裁縫とかは、結構「ま、いっか」を使ってます。もっと丁寧な、家事をしよう(今年の目標だったはず)2016/04/01