内容説明
福祉国家の再構築において公的年金改革はとりわけ重要なものである。ヨーロッパ諸国では賦課方式の弱点を補う様々な工夫の中で公的年金の役割が再検討され、アメリカでは任意加入の個人勘定を創設する案が焦点になっている。本書は、欧米諸国の経験から日本の年金改革の議論に役立つ理念やエビデンスを集めたものである。
目次
第1部 先進諸国の年金改革(フランスの年金改革;「社会連帯」の国フランスの行方;ドイツの年金改革;ドイツモデルの長所・短所 ほか)
第2部 日本の年金改革への示唆(雇用と年金;公的年金の役割;女性と年金;公的年金と企業年金 ほか)