内容説明
末期がん、小児がん、エイズ―悲しみ、不安、後悔、生への渇望、あきらめ、そして希望…。死を見つめ、苦しい葛藤のなかでさまざまな表情を見せるクライアント。彼らとともにあった時間を振り返り、そこに一点の納得を求める心理士。時と場所を超えて神田橋は両者とともにあり、心理療法の手がかりや使いえる技を示唆し、終止符を打てない苦悩のなかに生きる人間の尊厳を見いだしていく。
目次
共感される能力
一生懸命生きる
HIVとともに生きるということ
著者等紹介
神田橋條治[カンダバシジョウジ]
1937年、鹿児島県加治木町に生まれる。1961年、九州大学医学部卒業。1962~1984年、九州大学医学部精神神経科、精神分析療法専攻。1971~1972年、英国モーズレー病院並びにタビストッククリニック留学。1984年より、伊敷病院(鹿児島市)
加藤真樹子[カトウマキコ]
臨床心理士。千葉県生まれ。湯布院厚生年金病院心理相談室、大分大学付属病院精神科などの勤務を経て2011年4月よりJA大分県厚生連鶴見病院に勤務
柄澤祐可[カラサワユカ]
臨床心理士。愛媛県生まれ。一宮市立市民病院勤務
宮崎美知恵[ミヤザキミチエ]
香川県生まれ。1994年、奈良女子大学大学院修士課程卒業。1995年、兵庫県に臨床心理士(心理判定員)として採用。県立姫路循環器病センターに赴任。1998年から県立光風病院。2001年から県立こども病院に勤務し、現在にいたる
矢永由里子[ヤナガユリコ]
臨床心理士。大分県生まれ。産業医科大学病院血友病センター、九州医療センターにてHIV感染者とその家族の心理臨床に携わる。また、在住外国人の心理臨床や地域支援体制整備にも関わる。エイズ予防財団にて研修企画等に従事したのち、2011年より慶應義塾大学感染制御センターにてHIV臨床を再開する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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