内容説明
トランシュバニア公国との戦争を食い止めたタケルだったが、そのトランシュバニアの宗主国である大陸一の大国、ゲルマニア帝国の皇子フリードが、戦後交渉のために外交使節団として乗り込んでくる事になった。彼もまたタケルと同様、教会に設定された勇者である。しかもタケルからシルエット姫を奪おうと勝負を持ちかけてきた。勇者同士が雌雄を決する中、国内では悪辣な貴族―ブリューニュ伯爵が、タケルの功績を背景に隣国の姫を手込めにしようと、恐喝し誘拐したとの報告が入る。外と内、両面から降りかかる難題を解決するべく、タケルとその仲間たちは奔走するのだが―。