内容説明
むかしむかし、東の海に三千年いきているイワシ大王がすんでいました。ある日、ふしぎなゆめをみたイワシ大王は、西の海にすむハゼに、ゆめうらないをたのみました。はてさて、ゆめはどんないみ?さかなたちのユニークなすがたのゆらいをつたえる韓国のゆかいなむかしばなし。
著者等紹介
チョンミジン[チョンミジン]
1982年、韓国、ソウルに生まれる。大学で国文学を学んだ。卒業後、出版社に勤務し、絵本の編集に従事する一方、絵本作家としてデビュー。これまでに30を超える作品を発表している。作品は、受賞、小学校の教科書への掲載など、高い評価を得ている
イジョンギュン[イジョンギュン]
大学で視覚デザインを学んだ。卒業後は広告会社勤務を経て、ケーブルテレビのアニメーションチャンネルでアートディレクターを務めた。現在、イラストレーター、絵本作家として活躍している
おおたけきよみ[オオタケキヨミ]
大竹聖美。白百合女子大学大学院修士課程修了後、日韓文化交流基金訪韓フェロー、大韓民国政府招聘留学生として延世大学大学院にて博士(教育学)学位取得。東京純心大学こども文化学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
68
絵本。不思議な夢を見たイワシ大王は、夢占いをさせるために、ヒラメにハゼを呼びに行かせた。大変な苦労をしてハゼを読んできたヒラメだが、イワシ大王にありがとうのひとつも言ってもらえないことに怒る。喜んで迎えられ、ご馳走を食べたハゼは、イワシ大王が龍になると占う。一方でヒラメは…。▽韓国の小学4年生の教科書にも紹介されている絵本。とても面白い。読み聞かせ向き。2020/03/02
とよぽん
52
韓国の小学校4年生の国語教科書に掲載されている昔話だそうだ。絵が可愛くて色遣いが美しい。イワシが大王というのは、どうなのか。そして、占いが韓国では盛んだという。日本の教科書に載せるとしたら、小2ぐらいかな。ストーリーからそう思った。でも、家来のヒラメが反抗するところは、韓国らしさが出ているのかと思う。海の生き物の世界だが、風刺の効いた昔話だ。2022/07/08
たまきら
27
イワシ好きにはたまらないお話です。娘さんは全く興味を持ちませんでしたが、エボダイの頭骨をクリーニングして遊んだりしている環境なのでお魚はおなかいっぱいなのかもしれません。2020/06/11
ヒラP@ehon.gohon
26
韓国のユーモラスな昔話です。 イワシが大王だったとか、イワシが龍になるとか、話のユニークさと滑稽さに、感じ入ってしまいました。 ヒラメの目が片方によってしまったこと、エビの腰が曲がってしまったこと、魚たちの姿の由来が面白く紹介されていて、本当のように思えてしまいました(笑) でも、ナマズって淡水魚では……2020/02/23
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
23
韓国の昔話。3千年生きているイワシ大王が、夢占いを頼んだ話なのですが、魚たちのユニークな姿の由来も楽しめるおはなしです。年長者を敬う儒教の国ですが、ヒラメの口からでた真実は、権力者への下剋上に思えます。人間社会にもチクリです。韓国の小学校4年生の国語の教科書に掲載されているそうです。2020/02/22




