甘い漂流

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784894349858
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

ぼくは、仕方なくやってきた
亡命者ではない。観光客でもない。
この街で、生きていくのだ。

1976年、夏――。カナダ・モントリオールの街はオリンピックに沸き、少女コマネチが3個の金メダルを獲得した。そんな北の街に、母国ハイチの秘密警察に追われて到着した、23歳の黒人青年ジャーナリスト。熱帯で育まれた眼に映るのは、赤いミニスカート、恋人たちのキス、冬を経て迎える春の輝き。そしていきなりの身体検査と、移民センターの押し問答――。
公園の鳩をレモン味で食べ、故国の友人を忘れるための時間を数え、何人かの新しい女の子と出会い、新しい街で生きていく、とは? 「ぼくは観光客ではない、ここに留まるために来たのだ、好むと好まざるとにかかわらず――」。

【著者紹介】
Dany Laferriere1953年,ハイチ・ポルトープランス生まれ。小説家。4歳の時に父親の政治亡命に伴い,危険を感じた母親によってプチゴアーヴの祖母の家に送られる。彼にとっての「最初の亡命」であり,創作の原点と後に回想。若くしてジャーナリズムの世界に入るも,23歳の時に同僚が独裁政権に殺害されたため,カナダ・モントリオールに亡命。1985年,処女作である『ニグロと疲れないでセックスする方法』(邦訳藤原書店刊)で話題を呼ぶ(89年に映画化。邦題『間違いだらけの恋愛講座』)。90年代はマイアミで創作活動。2002年より再びモントリオール在住。『エロシマ』(91年),『コーヒーの香り』(91年),『終わりなき午後の魅惑』(97年),『吾輩は日本作家である』(08年。邦訳藤原書店刊),『帰還の謎』(09年,モントリオールの書籍大賞,フランスのメディシス賞受賞。邦訳藤原書店刊)など作品多数。2010年にはハイチ地震に遭遇した体験を綴る『ハイチ震災日記』(邦訳藤原書店刊)を発表した。その他,映画制作,ジャーナリズム,テレビでも活躍している。

内容説明

1976年、夏。オリンピックに沸く北の街、カナダ・モントリオール(モンレアル)に、母国ハイチの秘密警察から逃れて到着した、23歳の黒人青年。熱帯で育まれた亡命ジャーナリストの眼に映る“新しい町”の光と闇―芭蕉をこよなく愛するフランス語作家が、一瞬の鮮烈なイメージを俳句のように切り取って投げつける、文体の破壊力!

著者等紹介

ラフェリエール,ダニー[ラフェリエール,ダニー] [Laferri`ere,Dany]
1953年、ハイチ・ポルトーフランス生まれ。小説家。4歳の時に父親の政治亡命に伴い、危険を感じた母親によってプチゴアーヴの祖母の家に送られる。若くしてジャーナリズムの世界に入るも、23歳の時に同僚が独裁政権に殺害されたため、カナダ・モンレアルに亡命。1985年、処女作である『ニグロと疲れないでセックスする方法』(邦訳藤原書店刊)で話題を呼ぶ(89年に映画化。邦題『間違いだらけの恋愛講座』)。90年代はマイアミで創作活動

小倉和子[オグラカズコ]
1957年生。東京大学大学院博士課程単位取得退学。パリ第10大学文学博士。現在、立教大学異文化コミュニケーション学部教授、日本ケベック学会会長。現代フランス文学・フランス語圏文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ハルトライ

1
フェリーニの『甘い生活』のような小説だが、主人公は移民であり、「定住しない生活を送る者」だ。なので、この小説は甘い漂流となっている。が、この定住しないという、移民の主人公という視点に変わっただけで、さまざまな物事の意味合いが変わる。退廃的な光景を外から見るだけでも、内側から流されるだけでもない。まさに〈住所が/なければ/街全体が/おまえの/ものだ。〉という。俳句を意識したのであろう文体のおかげか、ほとんどの文が、短いセンテンスで構成されているにも関わらず、不思議と一文一文で、その移民の景色が浮かんでくる。2014/10/26

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