出版社内容情報
われわれは、なぜ「学ぶ」のか? どのように「生きる」か?
「なぜ学ぶか」を「生きる」こととつなぎ、学びの道にある全ての人に希望を与えてきた内田義彦のエッセンス。真の社会科学的まなざしを養うための、そして専門家として、かつ日常的個人として生きるための“学問”を追求する、珠玉の作品を精選。
「柔軟な精神の尖さと深さ」木下順二
「真の学問を産み、納得のいく社会づくりへとつながる知」中村桂子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
black_black
12
著者の「読書と社会科学」がとても良い本だったので、同氏の本を幾つか読みたいと思い図書館で調達。上手く内容を消化できたとは言い難いが、学ぶに際して:自分の持っている知識を(古いものも含めて)総動員すること、ドイツ語のフォルシェンにあたる探求心を持つこと、芸術と学問の関係性を意識すること‥などの論点が印象に残った。苦難の道であるだろうが、学びを深化させていくことの価値を実感できるようになりたいものである。2023/11/20
壱萬弐仟縁
11
内田義彦先生のご著書は、山田鋭夫先生の御推薦だったのを覚えている。してみれば、両先生って風貌が似ているなぁ。なんとなくコミカルというか憎めないというか。理由はなんといっても、冒頭の山田先生の「■日常の疑問から出発する」(ⅴ頁~)に集約されていると思う。「もっと自分が成長できるような仕事、社会のなかで自分が生かされる仕事」(ⅵ頁)。読書Mがあるじゃないか。あとはそれで経済的果実が少しでもあればよいのだが。内田先生は、「社会科学の言葉が、日本語として通用するものでなければ」(23頁)と指摘される。全くの同感。2014/02/02
angelooo7
3
文体は思想を現すという。社会学者を名乗る人の文章は、はじめなんでこんなに読みにくくウネウネしているのだろうと思う。しかし、読み終わる頃には、非常に読みやすくグイグイ頭に入ってくる。不思議だ。2015/01/02