出版社内容情報
フランス現代思想の最後の巨人、バディウによるヒューマニズムをめぐる徹底的思索。
内容説明
今日、我々は、「時代」を、「世界」を、そして「我々自身」を見失っている…。「哲学」への意志を貫きつつ、「状況」に断固介入し続ける、フランス現代思想、最後の重鎮が語る、20世紀とは、いかなる時代だったか。
目次
方法の諸問題
獣
和解し得ざるもの
新たな世界、然り、だが何時?
現実的なこと(へ)の情熱と仮象の組立
一は二に割れる
危機にある性
遠征
七つの偏角
残酷
前衛
無限
人間と神の共域
著者等紹介
バディウ,アラン[バディウ,アラン][Badiou,Alain]
1937年モロッコ・ラバト生まれ。哲学者。高等師範学校(ユルム校)に学ぶ。パリ第八大学哲学科教授、国際哲学学院教授を経て、高等師範学校哲学科主任教授。詩、数学に造詣が深く、また小説、戯曲、映画評論をも手掛ける
長原豊[ナガハラユタカ]
1952年富山生。法政大学比較経済研究所教授
馬場智一[ババトモカズ]
1977年長野生。パリ第四大学第三課程「概念と言語」博士課程哲学史専攻
松本潤一郎[マツモトジュンイチロウ]
1974年東京生。立教大学文学部文学研究科フランス文学専攻後期博士課程在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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がっち
2
哲学っぽくて、世紀を具体的に考えるというよりは、抽象論になっている。あまり自分にはひびかなかった。2013/06/19
Yuki
0
本書は、バディウの重要概念である<二(≒一の分割)>を基底に展開される20世紀論である。かかる世紀とは政治を含む諸領域で対立を抱え、各所で、純化・統一化という破壊(≒弁証法的運動)が図られた時代であった。そこでは、「現実的なもの」の歪曲がみられ、「友愛」「われわれ」の語も専制的な一神教と堕していた。バディウは、この史実に対し、対立への零の差異(≒減算的)の可能性を突き付け、<二>を併存させる反弁証法的運動と、それによる決定不能性を強調する。/今世紀の開闢にあって、時代の企図を揺るがす大著である。2022/07/04




