わたしの名は「紅」

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  • サイズ B6判/ページ数 628p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784894344099
  • NDC分類 929.573
  • Cコード C0097

出版社内容情報

2006年10月、ついに ★『ノーベル文学賞』 受賞!

内容説明

黄昏のオスマン・トルコ帝国にしのび寄る、ヨーロッパ文明のコスモロジー。東西文明が交錯する都市イスタンブルで展開する細密画師たちの苦悩と葛藤を描く。歴史ミステリー小説、遂に上陸。国際IMPACダブリン文学賞、フランスの最優秀海外文学賞、イタリアのグリンザーネ・カヴール市外国語文学賞等を受賞。

著者等紹介

パムク,オルハン[パムク,オルハン][Pamuk,Orhan]
1952年イスタンブル生。3年間のニューヨーク滞在を除いてイスタンブルに住む。処女作『ジュヴデット氏と息子たち』(1982)でトルコで最も権威のあるオルハン・ケマル小説賞を受賞。以後、『静かな家』(1983)『白い城』(1985)『黒い書』(1990)『新しき人生』(1994)等の話題作を発表し、国内外で高い評価を獲得する。初邦訳となる『わたしの名は紅』は、1998年に刊行され、国際IMPACダブリン文学賞、フランスの最優秀海外文学賞、イタリアのグリンザーネ・カヴール市外国語文学賞等を受賞、世界32か国で版権が取得され、すでに23か国で出版されている

和久井路子[ワクイミチコ]
横浜生まれ。アンカラ在住。フェリス女学院を経て、東京大学文学部言語学科卒業。同大学院修士課程修了(言語学・トルコ語学)。リハイ大学(アメリカ)で博士号取得(外国語教育)。現在、中東工科大学(アンカラ)現代諸語学科に勤務
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

扉のこちら側

81
初読。2015年429冊め。【G1000・12作め】ずっと読みたいと思いながら手が出なかった本。トルコ人作家として初のノーベル文学賞を受賞したパムクの出世作。1591年、ムラト3世時代のイスタンブル。冬のたった9日間を描いた物語なのに、壮大な歴史物を読んだかのような読後感。「東西文化の対比」や「イスラム原理主義」の根幹、偶像崇拝が禁止されるイスラム教においての「リアリティを追求すると異端になる中での細密画」等々、重厚なテーマだった。殺人事件が絡んだミステリとしても面白さもある。続)2015/04/07

NAO

51
中世を舞台とし、宗教的な相克から殺人事件が起こるということ、他所からやって来た人物が請われて犯人を捜すという、ウンベルト・エーコの『薔薇の名前』を髣髴とさせるミステリ。 偶像崇拝禁止されているイスラム世界において、芸術家として細密画の中にリアリティを追求していきたいと願う絵師の苦悩という重厚な問題を扱っていて、「宗教や芸術・文化に対する狂信的な考え方が人を不幸にする」というテーマも『薔薇の名前』と似ている。ミステリというだけでなく、歴史小説、恋愛小説、芸術と、いろいろな読み方ができ、おもしろかった。2016/02/05

syota

33
犯人探しのミステリーという形式は取っているが、本書の真価はそこにはないだろう。今まで知らずにいたオスマン帝国時代の風俗や市民生活、そして何よりも、詳細に記述されている驚異的なイスラム細密画の世界が、本書最大の魅力だ。広大な地域で栄えた細密画が沈滞に陥り、写実性に優れた西洋絵画が流入しはじめる。その中で苦悩する細密画師たち。特に、名人オスマンがスルタンの宝物庫に籠り、画人としての人生をなげうつ覚悟で秘蔵の名画を見続ける姿には、鬼気迫るものがある。イスラム世界の豊穣さと特異性が印象に残った。[G1000]2016/03/15

Tomoko.H

25
久しぶりに、挫折しようかと思った。けどなんとか読みきった。とにかく文が読みづらいのは、原文がそうらしい。章ごとに違う話者が語るちょっと「藪の中」みたいなこの方式は、嫌いでもないのだけど。出てくるどの人物も好きになれないからかなあ…あとこの、最後の章とかその他のどうも卑猥(と表現して良いのか)な部分は必要なのか?と思った。いろいろ制約の多いイスラム社会での、絵師たち(芸術家というよりは職人だな)が伝統とヨーロッパに影響されることへの苦悩、それが殺人にまで…という動機には重いものがある。2016/03/16

はと

23
今までに読んだどの海外の作品とも全く違う雰囲気で、これがイスラム社会の雰囲気というものなのか、と思った。とにかくディテールはすさまじく、話が前に進まず少し飽きたりした。ただ、この膨大なディテールがあったからこそ、この本の生まれた世界の雰囲気を強く感じることができたのかもしれない。メインの登場人物達は、皆あまり好きになれなかったが、特にシェキュレは、すごく嫌な女だった。しかし、彼女のことを嫌な女だと思うのは、私が日本人だからなのかもしれない。作品では、彼女は意外と肯定的に描かれているようにも見えるからだ。2014/08/15

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