内容説明
新世紀を迎えた現在―最先端科学、そして予想される未来科学のテクノロジーは、20世紀のSF文学によってすべて語り尽くされていると言っても過言ではない。本書は、SFという人類の文化的資産を再検証、それらに登場する科学技術をジャンル別に通観し、未来科学の展望を語るものである。併せて、実際の最先端科学がどこまでSFに追いついているのか、という疑問にも答える。SF(空想科学)と科学の境界線が曖昧な現在、誰もが待ち望んだ書である。
目次
第1章 宇宙開発
第2章 医学
第3章 生命科学
第4章 コンピュータ/ロボット工学
第5章 情報/通信
第6章 エネルギー
第7章 環境
第8章 ファーアウト物理
著者等紹介
金子隆一[カネコリュウイチ]
科学ジャーナリスト、ハードSF研究家。1956年兵庫県生まれ。中央大学商学部卒。現在(有)コンタクト代表取締役。「ハードSF研究所」同人。古生物、生命史、宇宙科学などの分野を得意とし、ハードSFにも造詣が深い。イベントやテレビ番組の企画などでも活躍中。著書に『恐竜学のすすめ』『軌道エレベータ』(ともに裳華房)『ファースト・コンタクト』(文春新書)『新恐竜伝説』(早川書房)『大絶滅。』(実業之日本社)『哺乳類型爬虫類』(朝日新聞社)『テラフォーミング』『大進化する「進化論」』(ともにNTT出版)など多数
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宇宙猫
23
2000年の本なので最先端技術が古めかしいので、サラっと読んだ。インターネットがやっと広まった頃だもんね。SF紹介は面白かったし、読んだ本もたくさんあって懐かしかった。2020/06/19
猫路(ねころ)
16
テーマ毎に簡潔になってるから、読みやすい。どこからでも休憩出来て後でネットで調べたりして、現在の科学技術ではどうなっているんだろうとか、紹介している小説を読むきっかけになると思う。2023/08/12
ろびん
4
ほぼ20年前の本で、色々変化はあるものの、未だ未来は遠いな……という感じです。2020/02/04
夏星
0
学生時代、コレを読みながら未来科学に思いを馳せた。SF好きにおすすめできる本2016/10/17
shunkichi
0
H図書館。SFのアイデア=美味しいネタだけを紹介しているのが、サンプリングのネタみたいで楽しかった。と、けっこう「ワープ」とか本気でアメリカとか日本でも研究してたのでビックリ。ネットでみてるとNASAはもうやめたみたいだけど。あと、頭とコンピュータをつなげるのは、話としては面白いけど、やっぱり無理だろうな。SFは、あらすじとネタだけ読むのが一番楽しいかも、と思わせてくれる本。2012/09/06