内容説明
プルーストからデュラスまで―20世紀フランスの作家たちは、美術作品との出会いと対話をいかに創作の契機としたのだろうか。文学と美術との創造的な関係を、自由闊達に読み解くユニークな12篇の論考。
目次
プルーストと美術展―受容から創作へ
ヴァレリーとレオナルド―絵画と科学
コレットとシャーミー―「塗られた色」の裸体
クルヴェルとシュルレアリスム―クラヴサンの美学
ブランショとジャコメッティ―類似の魅惑について
イヨネスコとシュネデール―批評・演劇・絵画
ヴェイユとジョット―沈黙の風景
ジュネとミケランジェロ―ねじめた裸体、ねじれる世界
グラックとバーン=ジョーンズ―記憶のなかの肖像
ジャベスとタピエス―不可視の神を描く〔ほか〕
著者等紹介
吉川一義[ヨシカワカズヨシ]
1948年、大阪市に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。パリ・ソルボンヌ大学博士号取得。東京都立大学教授を経て、京都大学文学研究科教授。専攻、近現代フランス文学
岑村傑[ミネムラスグル]
1967年、松本市に生まれる。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。パリ・ソルボンヌ大学博士号取得。現在、慶應義塾大学文学部准教授。専攻、二十世紀フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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