内容説明
1945年8月13日、ソ連軍の急襲により激しい市街戦が展開、逃げ惑う日本人家族たちの絶望の逃避行が始まった。満員の無蓋車と手榴弾、妹の墓標と累々たる土饅頭、松月ホテルのソ連軍大尉、金日成の目玉焼き、ある入院患者との別れ。そして、日本人「慰安婦」に助けられての帰国。
目次
第1章 敗戦(杵と臼;忘れたカーディガン;「アカ」の目印 ほか)
第2章 松月ホテル(裏窓;夢がなけりゃ;十八歳の自問自答 ほか)
第3章 北緯三十八度線(煤けた部屋で;裴さんのこと;軍営通りの出会い ほか)
著者等紹介
神崎貞代[カンザキサダヨ]
昭和3年生まれ。昭和20年3月北朝鮮(現、朝鮮民主主義人民共和国)咸鏡北道清津公立高等女学校卒。昭和21年6月帰国。昭和23年小学校勤務。昭和28年退職。昭和52年寝屋川小松病院職員寮勤務。昭和62年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。