内容説明
思想を閉じられた世界から解放せよ。試練の時代をどう生き抜くか。著者最新の思索の跡をよむ。
目次
第1章 思想としての多元主義(狩野亨吉・安藤昌益の思想―自然征服する文明に警鐘;狩野亨吉の「二つ目」の書幅―人間と自然 対比に面目 ほか)
第2章 眼前の「歴史」を直視せよ(官権マルクス主義への抵抗の象徴―民衆から仮託される英雄崇拝・毛沢東伝説のゆくえ;天安門事件と劉暁波への想い―「08憲章」と日本 ほか)
第3章 試練の中の知・情・意(大衆文化・娯楽と左翼―真理と真情を一つに;愛大事件のこと―大学の自由のために闘った本間学長の学問的見識 ほか)
第4章 思想―その格闘の跡をよむ(大西倫理学の復権に挑む―『大西祝「良心起原論」を読む 忘れられた倫理学者の復権』;中井正一の生涯を丹念に追求―『中井正一伝説 二十一の肖像による誘惑』 ほか)
著者等紹介
鈴木正[スズキタダシ]
1928年名古屋市生まれ。愛知第一師範学校卒業。思想史家。名古屋経済大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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