内容説明
没後二十五年、ひとりの詩人がみずみずしくよみがえる。小学校の国語教科書に多くの詩が掲載されたみずかみかずよ。五十代で亡くなった詩人の生涯を人生の同伴者平吉が綴る―。
目次
1 出会い
2 母との別れ
3 かずよの青春
4 初めての詩集
5 病いとの闘い
6 『歌集 生かされて―外科病棟201号室より』
著者等紹介
水上平吉[ミズカミヘイキチ]
1932年山口県に生まれる。北九州大学卒業。児童文学誌「小さい旗」主宰。日本児童文学者協会評議員。日中児童文学美術交流センター、中国児童文学研究会、日本子どもの本研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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河野孝之
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没後25年になる少年詩、童謡、童話作家であった「みずかみかずよ」さんの生涯(1935.4.1~1988.10.3)を夫である水上平吉氏がのろけを入れながら綴った幸著。詩作やエッセイ、童話、歌集など収録して多角的に描いたもので、水上平吉氏と二人三脚で児童文学同人誌『小さい旗』を発行し、詩作でも作家・椋鳩十氏に絶賛されて『馬でかければ』や『みのむしの行進』、『こえがする』などの詩集を刊行。「赤いカーテン」「ふきのとう」「金のストロー」ほかの詩が小学校の国語教科書に掲載されたが、病に侵されて53歳で亡くなった。2013/09/07