世間遺産放浪記

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  • サイズ B6判/ページ数 1冊(ペ/高さ 19cm
  • 商品コード 9784883441464
  • NDC分類 523.1
  • Cコード C0026

出版社内容情報

痛快無比の「世間(せけん)遺産」247葉!
働き者の産業建築から、小屋、屋根、壁、近代建築、職人、奇祭、無意識過剰な迷建築まで、庶民の手と風土が生んだ「実用の美」の風景。沸騰する遺産ブームの中で、見過ごされてきたもうひとつのヘリテイジ(=遺産)を日本全国津々浦々に追った旅の記録。痛快無比、心に沁みるオールカラー247葉300ページ!


【目次紹介- 抜粋 -】
1 建築は働く
2 手の土木
3 小屋は小宇宙
4 近代建築の記憶
5 野に立つ迷宮
6 壁は擬態する 
7 積む形、干す文化 
8 屋根もまた顔 
9 忘れられた世間人 
10 フォークな神々

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

22
庶民の手が生んだ「実用の美」の風景、と帯にある。プリミティブな建物や景観の写真集。手技の冴える鏝絵、舟板を転用した小屋、キッチュなタイルなど、それぞれに美しさがある。藁積みやタマネギ小屋など農漁業の景観、擬洋風建築など近代化遺産も多い。何世代もかけて作られた段畑には美と共に執念を感じた。「自然物は美しく歳をとる」「荒び(すさび)の美」など良い表現にも出会えた。著者は貴重な風俗や手仕事が廃れるのを惜しんでおられるが、それらが伴う理不尽な世界を何とも出来なかった場合も多いだろう。見届ける事がせめてもの供養か2017/06/11

takao

2
ふむ2022/07/22

yanapong

1
民俗の中に在る「世間遺産」の写真集。貴重な記録でもあるが、そう捉える事すらおこがましく思える自然な姿。2012/08/10

しおちゃん

1
擬洋風建築という言葉を初めて知り、日本人はやはり器用だなーと思った。懐かしい雰囲気の写真が多く、和みました。写真を撮った時期に数十年のひらきがあると思われ、撮影年度の表示があるとよかった。2012/03/13

青闇

1
大分県別府を拠点とする写真家、藤田洋三さん。街中で見つけた左官職人の余技「鏝絵(こてえ)」に惹かれて写真に収めるうちに、土壁、藁塚、石灰窯などにも興味は広がり、それらを生み出した無名の人々のくらしに惹きつけられたと言います。本書に収められた写真はその一部のようですが、圧倒的な面白さ。撮影者のまっすぐな眼差しと、ユーモアさえ漂わす簡潔にして無駄のないコメント。素晴らしい内容です。2010/01/24

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