臨終、ここだけの話―現場で見つめた、患者と家族の事情

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784883206971
  • NDC分類 490.1
  • Cコード C0090

出版社内容情報

発売1ヶ月で5刷の大ヒット作『臨終の七不思議』の志賀貢書き下ろし第2弾!

内容説明

医師歴50年、数千の看取りの瞬間を彩った、涙と哀愁の事件カルテ。

目次

第1章 こんな臨終で人生を終えられますか?
第2章 腰痛と闘いながら、臨終に追われるナースたち
第3章 「一人暮らしの臨終」をどう防ぐか?
第4章 臨終間近に豹変したモンスター家族たち
第5章 臨終寸前まで続く、親子の確執と和解
第6章 こんな臨終の手当で大丈夫ですか?

著者等紹介

志賀貢[シガミツグ]
北海道出身。医学博士。昭和大学医学部大学院博士課程卒業後、臨床医として約50年にわたって診療を行ない、現在も現役医師として日々患者に接している。その傍ら、文筆活動においても『医者のないしょ話』をはじめとする小説やエッセイなど著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

58
最期を取り巻く人間模様。個々人の半生や人柄を忍ばせ、喜怒哀楽や憎愛といった感情が滲むエピソード。物理的には、飼い犬が餓えを凌いだ方法の件。精神的には負の感情のぶつかり合いの件。事例はあくまで表面化した話であり、現実には中身も件数もその比ではないはずと推察。どこを切っても社会問題であり、「個」で解決するレベルではない。著者の問う”幸せ”。家族の温かく優しい言葉と手の温もり・・・。理想かもしれないけど、正論だと感じる。2017/05/27

ちゃんみー

43
長生きするのも考えもんだ。2017/07/20

なにょう

23
なかなか凄まじい話もあるので、心が弱っているとき、寝る前に読むのはご注意を。自分は寝る前に読んだけど。★よく「親の死に目にもあえない」、それだけ仕事をがんばったとか誇る人がいるけど。死んだらおしまいよ。最後くらいは、手を握って、声をかけてあげたい。自分の最期はどうなるか分からんが、親や兄弟は大切にしたい。けど、なんもかんも自分一人じゃできないから、施設やら公的扶助を頼りたいけど。これからは色々難しくなるかも。2021/10/21

ふじ

20
わりとひさんな臨終や、病院・介護現場の問題点をエッセイ風につづった本。看護師不足(「若い看護師はどこにいったんだ!」って少子化な上に核家族の共働き社会じゃ、夜勤できる若いナースは少なくて当然なんじゃ…)や介護施設の「ナチュラルコース」(延命はしなくてOK、介護施設も医療費は持ち出しになるからwinwin?)の是非など裏事情多めでした。とはいえ、ある程度年齢がいったら延命治療は逆に不自然な死を生む、という話も聞くので、いったい何がいいのだろうね。本人が意思決定できる状態ならいいけどさ。2017/08/28

かわうそ

15
人手不足で介護現場もだけど、医療も大変そう。ちょっと違和感覚えたのは、治療の必要性や家族の事情はあるにせよ、『在宅』を勧めないところ。国の施策として、地域包括ケアシステムを推進しているにも関わらず、施設入所を勧めることはどうなのだろうか?また、終末期の治療、延命もそう。「助けなければ」というのは医療従事者として当然の本能なんだろうけど、ナチュラルコースと希望があるなら徹底してそれに沿うように言葉を尽くして対応をすべきではないのかと思う。良し悪しは言えない内容だが、やや疑問が残る一冊。2017/11/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11780513
  • ご注意事項