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芸術は世界といかに関わるか―シェリング、ニーチェ、カントの美学から

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784883034635
  • NDC分類 701.1
  • Cコード C1070

出版社内容情報

ドイツ・ロマン派、芸術哲学研究の碩学
ディーター・イェーニッヒ教授の最終講義
生命科学、哲学、芸術の間の関係を、種々の分野を越えて考察し、現代におよぶ、あるべき芸術のすがたを追求する。

序論
  付録
第1章 哲学と芸術との間の関係における相違点
第2章 芸術へのアプローチの仕方の区別
第3章 「創造」と歴史 ――一八〇七年のシェリングの講演『造形芸術の自然との関係について』に関して
 序論
  ? シェリングの芸術体験
  ? 前章との関連のために
 一、芸術の始まりについての問い
 二、「肯定的力」としての「形式」
 三、「創造」の歴史的な基礎づけ
第4章 「仮象」と真理――ニーチェによる神聖化(アポテオーゼ)の規準
 一、ニーチェを読む
 二、芸術の場についての問い
 三、芸術の言葉
第5章 「遊戯」と世界――カントの『判断力批判』における「無関心的満足」
 一、恩恵(グンスト)対意志(ヴィレ)
 二、現存在対消費
第6章 実例としての画像とシェリング
参考文献一覧
訳者あとがきと解説

ディーター・イェーニッヒ[ディーターイェーニッヒ]
著・文・その他

神林恒道[カンバヤシツネミチ]
翻訳

内容説明

ドイツ・ロマン派、芸術哲学研究の碩学ディーター・イェーニッヒ教授の最終講義。生命科学、哲学、芸術の間の関係を、種々の分野を越えて考察し、現代におよぶ、あるべき芸術のすがたを追求する。

目次

第1章 哲学と芸術との間の関係における相違点
第2章 芸術へのアプローチの仕方の区別
第3章 「創造」と歴史―一八〇七年のシェリングの講演『造形芸術の自然との関係について』に関して
第4章 「仮象」と真理―ニーチェによる神聖化の規準
第5章 「遊戯」と世界―カントの『判断力批判』における「無関心的満足」
第6章 実例としての画像とシェリング

著者等紹介

イェーニッヒ,ディーター[イェーニッヒ,ディーター] [J¨ahnig,Dieter]
1926年ライプチヒに生まれる。ライプチヒ大学でベルンハルト・シュヴァイツァー教授のもとで古典考古学と美術史を学ぶ。その後、テュービンゲン大学のフリードリヒ・バイスナー教授のもとでヘルダーリン研究(Vorstudien zu H¨olderlins Homburger Aufs¨atzen)により博士号取得、1968年に同じくテュービンゲンでシェリングの芸術哲学研究により大学教授資格取得。1974年から1988年までテュービンゲン大学哲学担当教授を務める

神林恒道[カンバヤシツネミチ]
1938年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。大阪大学名誉教授、前・立命館大学大学院教授、博士(文学)。専門は美学・芸術学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kthyk

16
言葉なき時代の芸術への関心からイェーニッヒを読み続けているが、今回は前作のヘルダーリンに変わり、シェリング・カント・ニーチェが引き継ぐ。ロマン主義、カノンを失った芸術をどうカタチづくるのか。当然、ミメーシスに変わる自然がテーマだが、この書では現代に引き継がれる重要なポイントがいくつか解説されている。それはカントやニーチェが語る非有機的自然の問題ではない。シェリングは自然のなかの「実働性」を問い続けたのだ。従って、彼らのいわゆるロマン主義(哲学と感情)には関わらず、現代が最も必要とするポイエーシスに触れる。2021/06/28

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