迷路荘の怪人

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784882934233
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

短編を改稿し刊行されながらも、永らく絶版のまま“幻の作品”となっていた、「迷路荘の怪人」と「旋風劇場」の2編を収録。作品構想時期の単行本未収録エッセイなど資料も充実。

著者等紹介

横溝正史[ヨコミゾセイシ]
明治35年、神戸に生れる。大正10年4月、19才で処女作「恐ろしき四月馬鹿」を「新青年」に発表。以後、新青年の名編集長として腕をふるい、江戸川乱歩らとともに日本探偵小説黎明期の、中心人物として活躍した。早くから時代小説も手がけ、「人形佐七捕物帳」をはじめとするシリーズが多数ある。昭和8年、作家専業となった直後、喀血して闘病生活を余儀なくされるが、「鬼火」「真珠郎」など鬼気せまる作品を次々と発表、みごとに再起をはたす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kouro-hou

18
横溝の激レア金田一モノ中篇「迷路荘の怪人」と由利先生の中篇「旋風劇場」を収録。どちらも元になる短篇があって中篇に改訂され(コレ)、後に長篇「迷路荘の惨劇」「仮面劇場」に最終改訂(角川文庫収録)されている。何で激レアだったかというと、出来に不満足だった横溝御大が再版させなかったからだという…。それでも存在するからには読みたくなってしまうのがマニアのサガというものです。というわけで長篇版の再読前に読み直し。改訂の過程が見えるのは興味深いです。やっぱり探偵が用事で東京に帰ってる間に事件終了ではイカンですよね…。2015/02/18

HANA

17
「旋風劇場」「迷路荘の怪人」と後に長編に改稿された二作を収録。読んでいると長編に直されたわけが何となくわかる。長編と比べると流石に不満点が目立つが、探偵の活躍する箇所がほとんど無いのが致命的ではないだろうか。それは「旋風劇場」に特に顕著であり、探偵は人の後を追うだけと真相を聞くだけ。読み比べて見ると『迷路荘の惨劇』が兎に角面白く感じる。これを機会に再読してみようかなあ。2012/07/19

poke

9
『旋風劇場』『迷路荘の怪人』の二話。由利先生の話は初めて読みました。どちらも読みやすく面白かった。改めて、横溝正史は今のミステリーの教科書的な存在なのだと思います。2017/11/24

みかりん

8
由利先生と金田一が一気に読めるなんて贅沢なんでしょう。この空気感が私は大好きです。2017/06/02

ミリアーデ

5
迷路荘、短編中編長編とあるようで、残すは長編のみだ。旋風劇場の方も、横溝らしい旧家のドロドロ感が。Yから旋風で、期せずして盲聾唖繋がりだった。2021/01/02

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