出版社内容情報
造形の妙、工芸品を思わせる色彩、 人間の想像を超えた、小さいな昆虫たちの多様性!
造形の妙、工芸品を思わせる色彩、 人間の想像を超えた、小さいな昆虫たちの多様性! 養老孟司先生も激賞!
“マイクロフォトコラージュ”という著者独自の技術を用いて撮影された225㎜×297㎜の紙面からはみ出しそうな躍動感溢れる100種以上の葉虫。
目次
1 ハムシの世界(生きた工芸品:多様な色彩・形態;おもしろい習性:多様な生態)
2 ハムシの戸籍(ハムシ上科;ハムシ科)
3 作品データ
4 マイクロフォトコラージュ(マイクロフォトコラージュとは;マイクロフォトコラージュの手法)
著者等紹介
小桧山賢二[コヒヤマケンジ]
慶應義塾大学名誉教授。1942年東京生まれ。67年慶應義塾大学工学部電気工学科修士課程修了。同年日本電信電話公社入社。電気通信研究所において、ディジタル無線通信方式の研究に従事。76年工学博士(慶應義塾大学)。92年NTT無線システム研究所所長。97年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授。08年慶應義塾大学名誉教授。受賞:第41回講談社出版文化賞写真賞(象虫)、電子情報通信学会業績賞、逓信協会前島賞、第21回東川賞新人作家賞、慶應義塾大学義塾賞、Laval Virtual 8th International Conference on Virtual Realityグランプリなど(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
53
図書館本。p24は表紙の個体の更に更に拡大写真。圧巻です。葉虫のキラキラ率 高いなぁ。光線や角度で色が変わるのは構造色。派手すぎる色は毒持ち固有の警戒色。死後色が変化することが多いらしく、本書の写真は特殊な方法(マイクロフォトコラージュなど)で撮影したものを合成しているそうです。2018/07/23
海猫
41
各ハムシがカラフルで目を引かれる。甲虫特有のカッコ良さもあり、変わった形の虫がいたり驚嘆する。2019/08/03
izw
7
先週火曜日(10/2)に俯瞰サロンで、小檜山さんの話を聞き、写真集が回覧され、数々の写真のスライド、3Dモデルのスライドを見せていただき、こんな世界があったのかと感動しました。マイクロプレゼンスと名付けられた、複雑な形状とテクスチャをもつ微小なオブジェクトをこれほどまで鮮明に、美しく撮影できるのか、という驚きです。小さい対象物を撮影すると焦点深度が浅くなり、一ヶ所で焦点があっても、全体に焦点があった状態で撮影できない。焦点を変えて何十枚も撮った写真をから焦点のあった部分を集めて合成した作品集です。2018/10/08
たお
3
図書館にリクエスト入れて、購入していただきました<(_ _)>殆どカミキリムシから、殆どテントウムシの形態まで千変万化の多様性にクラクラです。マクロ撮影で被写界深度を深めてゆく事は難しいんですが、この写真はマイクロフォトコラージュ……つまりピント位置をずらしながら撮影したデータを幾つも『重ね貼り』して、全身画像を作成しているので、ドキドキするくらいクリアな画像。3Dで触れそうな勢いです。2011/09/03
rinpei
2
何なのだろうね、このゾクゾク感。ハムシが巨大化した分、こちらがミクロ化光線を全身に浴びたよう。一番のお気に入りはP95のアオカメノコハムシの腹面、オシメ変えてとせがまれているようで愛らしい。頬が緩みっぱなしになる。P45のオオニジハムシの安っぽい原色の輝きも捨てがたい。そこに官能的なものを感じる。体が反応しそうだ。だけど、これってひょっとして私は変なおじさんを超えて、危ないおじさんになっているのかも。2015/07/21