文化とまちづくり叢書<br> 想起の音楽―表現・記憶・コミュニティ

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文化とまちづくり叢書
想起の音楽―表現・記憶・コミュニティ

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  • サイズ A5判/ページ数 198p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784880654478
  • NDC分類 760.13
  • Cコード C0036

出版社内容情報

懐かしい音楽を介して、忘れていた記憶を突如として思い出すことがある。

その記憶をもとにその場にいる誰かと語り合い、エピソードを交換しあう。喫茶店のBGM、テレビの歌番組、カラオケで誰 かが歌った曲、結婚式や同窓会で準備された曲……。誰もが意識することなく行なっているコミュニケーションにおいて、人は他者との間にどのような関係性を新たに紡ぎ出しているのだろうか。人々の固有の経験、取り巻く様々な社会的・文化的状況の違いによって「同じ曲なのにまったく違う曲」としてそれぞれの心に響き渡っているのではないだろうか。そう考えたとき、音楽を通じたコミュニケーションの意味は、どのような観点から、どのように積極的に評価されるべきであろうか。



本書では、音楽社会学を元にした記憶・コミュニケーション研究という位置付けを採用し、特定のコミュニティの中で共有される楽曲が、ひとり一人の記憶を想起させつつも、新たな音楽実践を差し挟むことによってメンバー間に、より一層多様な対話と想起を促し、その楽曲の存在を捉え直してゆくプロセスを精緻に記述した。



筆者自らのモデル実践と他者実践の参与観察とインタビュー、音楽社会学や音楽による社会心理学をベースに「想起」の美学研究、コミュニケーションのあり方を考える。

第1章 音楽実践の“幅”をめぐる議論

「音楽する」とは何か



第2章 想起をめぐる議論

想起に「創造性」という視点を与える



第3章 アートプロジェクトにおける事例研究

『コピーバンド・プレゼントバンド』『歌と記憶のファクトリー』を通じて



第4章 日常的実践における事例研究

歌声スナック『銀杏』における同窓会ならびに校歌斉唱の現場を通じて



第5章 総合考察

「想起」という経験、「音楽」という経験に立ち返って



第6章 『想起の音楽』 現在地からの展望

アサダ ワタル[アサダ ワタル]
著・文・その他

内容説明

音楽は救うか?ミュージシャンから軸足を移し地域の課題解決に臨んだ著者が問う、音楽×想起によるコミュニティデザインの可能性。

目次

第1章 音楽実践の「幅」をめぐる議論―「音楽する」とは何か
第2章 想起をめぐる議論―想起に「創造性」という視点を与える
第3章 アートプロジェクトにおける事例研究―「コピーバンド・プレゼントバンド」「歌と記憶のファクトリー」を通じて
第4章 日常的実践における事例研究―歌声スナック「銀杏」における同窓会ならびに校歌斉唱の現場を通じて
第5章 総合考察―「想起」という経験、「音楽」という経験に立ち返って
第6章 「想起の音楽」現在地からの展望―むすびにかえて

著者等紹介

アサダワタル[アサダワタル]
1979年生まれ。大阪出身。滋賀県立大学大学院環境科学研究科博士後期課程満期退学、博士(学術)。大阪市立大学都市研究プラザ特別研究員、アーティスト、文筆家。音楽や言葉を手立てに、人々の生活・コミュニティときわめて近接した共創的表現活動の実践と研究に取り組む。これまで神戸女学院大学、立命館大学、京都精華大学等で「芸術と社会」に関連する科目(アートマネジメント、文化経済論、ソーシャルデザイン等)を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yuko

6
「音楽」という概念が覆された。纏められないので抜粋・クリストファー・スモール Musicking「音楽するTo Music」音楽実践をより広い解釈で捉え直す。音楽とは「モノ」ではなくて人が行う何者か、すなわち活動(23)・「能動的」オーディエンス 聴取:作曲家(演奏家)と解釈者(聴取者)の間に存在するのは「作品」ではなく「痕跡」という概念(25)・音楽の「内容」のみが取り上げられがちであった「想起の仕方」に対して音楽が聴取される「場」の在り方、あるいはその「場」のデザインの仕方にまで視野を拡大(114) 2018/10/20

阿部

1
トークイベントで話を聞いて即買いした。 コミュニケーションデザインの方法として、音楽による想起を用いた方法が提案されている。 音楽に限らず、人と人をつなぐ一つのキーワードとして「記憶」のもつポテンシャルはあると思うし、そこは演劇とも関連づけて考えていきたい。 コミュニケーションデザインのための音楽ではなく、社会的経験と美的経験の二つの視点が最後まで貫かれてたのが心強かった。2018/08/10

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