談 〈no.105(2016)〉 - Speak,Talk,and Think 特集:科学を科学する

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  • サイズ B5判/ページ数 82p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784880653839
  • NDC分類 051
  • Cコード C0310

出版社内容情報

自然科学の内部において、近代的な知の枠組みの不十分さが露呈する。人間存在を基礎とする哲学は、現代の科学の進展に対して、合理的説明を与える役割機能を果たせなくなってきた。少なくとも、自然科学の進展によって明らかになりつつある「具体の自然」を前にして、従来の認識枠組みは、すでに十分に失効していると言わざるを得ない。
この現状にあって、人間と自然、認識と真理の間に受け入れられてきた関係を、今こそ問い直すことが必要ではないか。
新たな知の枠組みの〈再〉構築が希求される。エピステモロジー、科学技術史、科学技術社会論の分野から、科学の内部に分け入り、次なる時代の科学を展望する。


●〈現代社会と科学の役割〉
科学と市民参加…不確実性の時代の良きパートナーとして
神里達博(千葉大学教授)
地球温暖化は、不確実性が大きい公共的な課題である。ましてや、大地震のような自然災害は、最新の科学をもってしても、解決が難しい難題だ。国土に潜むリスクを前にして、理性の限界を意識せざるを得ない。そこで一般市民の知恵を活用する動きが出てきた。たとえば、参加型民主主義の試みである「討論型世論調査(DP)」もその一つ。現代社会においてますます重要になる科学への市民参加について、いくつかの方法を事例に考える。

●〈科学という「知」はどう営まれていたか〉
職業としての科学者…その歴史から見る現代
隠岐さや香(広島大学大学院総合科学研究科准教授)
科学者という職業に焦点を当てる。科学者がいかに構想され、制度的な位置を与えられたのか。科学者とは、そもそもどのような存在なのか。そして、いつから社会に登場してきたのか。科学が社会のなかで、いかなる立ち位置を獲得していったか、現代にまで引き継がれる科学と社会の関係を、科学者の誕生という補助線を頼りに紐解く。

〈科学の内実と概念の創造〉
科学のシニシズムに抗して…エピステモロジーの挑戦
近藤和敬 (鹿児島大学法文学部人文学科准教授)
「具体としての自然」を認識することから出発するエピステモロジーは、自然科学の陥穽に陥ることなく、自然に内在する生成の概念を抽出し、諸問題へとリンクを張り続ける。このネットワーク的探求にエピステモロジーの可能性を見出し、科学を新たな枠組みから位置づけ直す。

●怖いもの見たさ…恐怖の二重構造から考える
山根一郎 (椙山女学園大学人間関係学部教授/社会心理学)
「危険な恐怖」と「危険ではない恐怖」という二種類の恐怖。その二重構造の発現という観点から、「恐怖の成熟」、「恐怖の娯楽化」へ持論を発展させる山根氏の“愉みとしての恐怖"論。

●すべては「気配」…不気味な館に魅せられて
加藤耕一 (東京大学大学院工学系研究科建築学専攻准教授/西洋建築史)
人々は、いつから「恐怖」を娯楽として愉しむようになったのか。加藤氏は、崇高、…

【著者紹介】
千葉大学教授/科学史、科学技術社会論