ブラック企業と奨学金問題―若者たちは、いま 愛知かきつばたの会20周年記念シンポジウム

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ブラック企業と奨学金問題―若者たちは、いま 愛知かきつばたの会20周年記念シンポジウム

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  • サイズ A5判/ページ数 111p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784877584504
  • NDC分類 366.021
  • Cコード C0036

内容説明

今や、日本社会貧困化の象徴となっている「ブラック企業問題」と「奨学金問題」に思い切りメスを入れた書。問題解決に向けての運動の展望、困難に陥っている人に対する救済方法、相談窓口も提示する。

目次

第1部 ブラック企業、日本の労働はなぜ違法がまかり通るのか(NPO法人POSSEの活動;ブラック企業とは何か;ブラック企業の背景 ほか)
第2部 ブラック企業と結びつく奨学金問題(奨学金問題はなぜわかりにくいか;奨学金の現在と歴史;奨学金制度の改善に向けて)
第3部 ブラック企業と奨学金問題から社会保障制度を考える(ブラックバイト問題;大学の企業集団化;「ブラック企業」の定義 ほか)

著者等紹介

川村遼平[カワムラリョウヘイ]
1986年生まれ。現在、東京大学大学院博士課程在籍。日本学術振興会特別研究員。NPO法人POSSE事務局長として、労働・貧困問題の現場の支援活動を行う。また、活動の経験を生かした講演、執筆活動にも携わる

大内裕和[オオウチヒロカズ]
1967年生まれ。奨学金問題対策全国会議共同代表。現在、中京大学国際教養学部教授(教育学・教育社会学専攻)。関心領域は「貧困と教育」、「社会階層と教育」、「教育の新自由主義」など。最近は、新自由主義グローバリズムによる若者層の貧困化や中間層の解体現象に強い関心を持つ

木村達也[キムラタツヤ]
1944年生まれ。弁護士。現在、クレサラ・生活再建問題対策協議会代表。1977年サラ金問題研究会をひらき、被害者救済にあたる。1978年全国サラ金問題対策協議会を結成し、事務局長に就任。全国サラ金被害者の会とともに法規制の運動をすすめ、1983年貸金業規制法、改正出資法を成立させた。その後、2006年、改正貸金業法の成立に尽力し、のちに、協議会は、全国クレサラ・生活再建問題対策協議会と改めて、クレサラ問題に加えて、社会保障問題、カジノ問題等に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

フリスビー

25
★★★★★教育を受ける権利、職業選択の自由、どちらも保障されているのに、生まれながらの格差がそれを許さない現在の制度への理不尽さを感じました。特に奨学金が金融市場化し、「貧困ビジネス」と化している現状には強い危機感を覚えます。ブラック企業も、単なる違法な会社ではなく、「若者使い捨てを織り込んで成長を計画的に進めている成長大企業(ユニクロ、すかいらーく等)」と再定義しているところが腑に落ちます。大企業、富裕層への課税を財源に、若者の将来を考える政治への転換が必要だと感じさせてくれた良書です。2014/12/02

pom

6
結婚を考える相手に奨学金の返済500万があり親から反対される。また2人とも返済義務があり総額1千万になってしまうなんて事例も。ブラックバイト、ブラック企業で違法な過重労働に慣らされ、うつになっても自己責任で切り捨てられる若者。経済成長や企業のためなら人の幸福や健康は関係ないという国の方針が透けて見える。労働法は名ばかり。暗く落ち込むような内容であったが労働問題のNPO事務局の川村君という若者の頼もしさが光っていた2015/10/28

wakashamo

3
ブラック企業のやり方がまかり通っている現実を変えるには、市民が声をあげていくしかない。ここ最近、段々と声をあげやすい環境ができてきていると思うし、心強い。 労働法の教育はやはり必須だろう。 また、奨学金問題に関しては、自分も借りている身として、深く考えさせられた。奨学金がビジネス化され、あたりまえのように有利子の奨学金を借りる。他国と比べるとこの異常さが際立つ。 セーフティーネットとしての社会保障を削減させてはならない。 結局のところ、1%の富裕層がさらに富を得ている構造がある。2015/12/14

信長書店

3
諸外国では主に「給付型」の奨学金であるが、日本学生支援機構は殆どが貸付型の「借金」である。学生を貧困ビジネスによって縛りつけ、金融機関やブラック企業の喰い物にされるのである。学生に対して奨学金についての正しい知識を持ってほしいと感じました。そして、正社員という身分につられて、安易な選択をしてしまうと、高額な返還額と過酷な労働環境に苦しめられるということを考えなければいけません。2015/01/04

私立図書館司書

3
流し読み。某NPOの人たちの巧みな論理展開はなるほどと思わせる。ただ権力者から権利を取り戻す過程で、また新たな利権が発生する。いっけん現実的なようで思想的になっていくなか、現実的な解決を探ろうとする他の論者と微妙にかみ合ってない感じが面白い。たびたび市民社会と言う言葉が出てくるが、まさにそれが肝で、一度も市民革命を成し遂げていない日本と、労働者の強い国との違いではないか。それらの問題は奨学金と言う狭い範囲に限ったことではなく(切り口自体は面白いが)、解決に必要なのは「教育」であって「洗脳」ではない。2014/12/26

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