内容説明
今や、日本社会貧困化の象徴となっている「ブラック企業問題」と「奨学金問題」に思い切りメスを入れた書。問題解決に向けての運動の展望、困難に陥っている人に対する救済方法、相談窓口も提示する。
目次
第1部 ブラック企業、日本の労働はなぜ違法がまかり通るのか(NPO法人POSSEの活動;ブラック企業とは何か;ブラック企業の背景 ほか)
第2部 ブラック企業と結びつく奨学金問題(奨学金問題はなぜわかりにくいか;奨学金の現在と歴史;奨学金制度の改善に向けて)
第3部 ブラック企業と奨学金問題から社会保障制度を考える(ブラックバイト問題;大学の企業集団化;「ブラック企業」の定義 ほか)
著者等紹介
川村遼平[カワムラリョウヘイ]
1986年生まれ。現在、東京大学大学院博士課程在籍。日本学術振興会特別研究員。NPO法人POSSE事務局長として、労働・貧困問題の現場の支援活動を行う。また、活動の経験を生かした講演、執筆活動にも携わる
大内裕和[オオウチヒロカズ]
1967年生まれ。奨学金問題対策全国会議共同代表。現在、中京大学国際教養学部教授(教育学・教育社会学専攻)。関心領域は「貧困と教育」、「社会階層と教育」、「教育の新自由主義」など。最近は、新自由主義グローバリズムによる若者層の貧困化や中間層の解体現象に強い関心を持つ
木村達也[キムラタツヤ]
1944年生まれ。弁護士。現在、クレサラ・生活再建問題対策協議会代表。1977年サラ金問題研究会をひらき、被害者救済にあたる。1978年全国サラ金問題対策協議会を結成し、事務局長に就任。全国サラ金被害者の会とともに法規制の運動をすすめ、1983年貸金業規制法、改正出資法を成立させた。その後、2006年、改正貸金業法の成立に尽力し、のちに、協議会は、全国クレサラ・生活再建問題対策協議会と改めて、クレサラ問題に加えて、社会保障問題、カジノ問題等に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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