感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
からかい上手の高木さんそっくりおじさん・寺
60
再読。著者・ならやたかしは官能小説家・睦月影郎（本名・奈良谷隆）のもう一つのペンネーム。そんな小説家が描いた強烈な漫画である。昭和末年に甦った憲兵・南部十四郎が、昭和末〜平成の悪人愚人を殺害していく。これだけだと痛快なだけであるが、著者の思想でもある辟易するほどの右翼思想や国粋主義を遠慮なく主張するのが強烈な印象を与える。私自身は右寄りは苦手であるが、今ならば『闇金ウシジマくん』あたりに出て来そうな人間達が片っ端から殺されていく事にカタルシスを覚える。不思議な元気をくれる好きな漫画だ。面白い。2015/01/12
猫丸
11
サーファーとゴルファーは問答無用に斬ってよい。猫を虐待する者については内臓を引きずり出して磔に。冥界から蘇った憲兵がバカどもに天誅を下す漫画。なにも憲兵である必要もないのだが、否定すべき現状のひっくり返しとして帝国軍人が目に入ったらしい。右翼アレルギーのある人は全身が痒くなること必至。バカは死ななきゃ治らない。バカを矯正することをハナから諦めれば、これはもう斬るしかない。明快な論理である。親の金でチャラチャラ遊んでいる学生は気に食わない。これもついでに斬る。皇国思想は何でも正当化できるんである。2022/09/09
文也
1
昔から噂に聴いてたカルト漫画。古本屋の50円ワゴンで発見。うーん、痛快過激ではあるんだが、作者の屈折した内面が透けて見えて、ちょっと痛々しい感じもw 「女は処女と人妻と娼婦しかいない」て台詞が笑えるなw 現代にケンペーくんが現れたら、ネットで愛国してる人達もやっぱり粛清されるんだろうなあ。2017/04/24
久守洋
1
戦時中の体制を揶揄した漫画かと思いきや、現代に蘇った憂国の憲兵が若者たちを一刀両断、思想矯正するギャグ漫画であった。設定は面白いのだが、描写が稚拙過ぎて只のカルト漫画の域を脱せられないのが最大の弱点である。2013/07/10
