出版社内容情報
気の利いた英語表現とスピーチ・テクニックをマスターする為に、【歓迎】【お祝い】【式典】【国際協力】の席で求められるスピーチを場面別に収録しました。
モデル・スピーチのポイントをLanguage とStrategyの両面からわかりやすく解説しました。
「うまい!」と言われるスピーチをするためのTipsが満載です。
日本語索引から知りたい英語表現をクイック・サーチ出来ます。
Chapter1 スピーチの基礎知識
1.良いスピーチとは
スピーチに求められる5つのアイ
①Intelligible(わかりやすい)
②Informative(情報に富んだ)
③Interesting(面白い)
④Interactive(相互的)
⑤Impressive(印象的)
2.スピーチの種類
1)話し方(delivery)による種類
①即興的なスピーチ(Impromptu Delivery)
②概略メモを見ながらのスピーチ(Outline Delivery)
③原稿を読みながらのスピーチ(Manuscript Delivery)
④暗記によるスピーチ(Memorized Delivery)
2)目的による種類
Ceremonial Speech(儀礼的なスピーチ)/Informative Speech(情報伝達のスピーチ)/Persuasive Speech(説得のためのスピーチ)
3.好感の持てる英語スピーチをするために
1)声
①声の大きさ(volume)
②声の高低(pitch)
③スピード(speed)
④明快さ(articulation)
⑤間(pause)
2)表現
3)ノンバーバルコミュニケーション(Non-verbal communication)
①姿勢(posture)
②アイコンタクト(eye contact)
③ジェスチャー(gesture)
④外見(appearance)
)
Case6 歓迎会で就任の挨拶をする(やや長めのスピーチ)
Case7 歓迎会でスピーチをする(妻からの挨拶)
Part2 お祝いの席でのスピーチ
Case1 結婚式でのスピーチ(同僚からのスピーチ)
Case2結婚式でのスピーチ(上司からのスピーチ)
Case3記念パーティでのスピーチ
Case4人を表彰するスピーチ(授与する人から)
Case5受賞のスピーチ(授与された人から)
Part3 式典でのスピーチ
Case1新会社設立の記念スピーチ
Case2会社の創立記念パーティーでのスピーチ(フォーマル)
Case3会社の創立記念パーティーでのスピーチ(インフォーマル)
Case4日本文化を紹介するイベントでのオープニングスピーチ
Part4 国際協力のためのスピーチ
Case1NGOによる合同プロジェクト発足記念スピーチ
Case2国際ボランティアワークについての報告
Case3プロジェクトの経過と成功の報告
【資料】スピーチに役立つことわざ
私たち日本人は、長い間「英語を話す」(speaking English)ことを金科玉条のごとく掲げてきました。その内容がなんであっても、英語をペラペラ話す人を、ただ「すごい!」と感心したりしました(そういう人たちはいまだにいますが…)。最近では、そういう日本人も、大切なのは単に「英語を話す」ことではなく、「英語で話す」ことなのだ、ということがわかってきました。また、英語はコミュニケーションのための「道具」であって、英語で一体「何を」(what)伝えるのかが問題なのだ、と問い始めています。
スピーチも然り、です。ポイントは「英語のスピーチをする」のではなく「英語でスピーチをする」ことなのです。その場合、一番重要な「何を」(what)の部分は、話し手である「あなた」自身が決めなければなりません。「英語でスピーチ!」というと、構えてしまいがちですが、あまり形式的なことに捉われず、肩の力を抜いて発想を自由にすれば何が言いたいかが見えてくるものです。しかし、確かに、英語でスピーチをすることは、生みの苦しみを伴う大変な作業であることは否めません。そんなとき、ぜひ本書を役立てて頂きたいと思います。
本書には、その「何を」(what)を考えるときのいます。また、校正やコメントを快く手伝ってくれた、私の夫にも感謝の気持ちを表したいと思います。
2003年9月
細井京子